放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。12月15日(日)の放送では、先週に引き続き、お笑いコンビ・キングコング 西野亮廣さんが登場しました。
◆“お喋り”と何を掛け算するか高須:来年以降の芸人は、どうなっていくの? みんなどこに進んで行っているの?
西野:(笑)。
高須:テレビには正直、進みづらいでしょう?
西野:進みづらいですね。
高須:一生懸命はやるだろうけど、(テレビに)呼んでもらえるかどうかを待つしかないしね。指名を待つのは嫌だから、自分でインターネットに配信するじゃない。それってやっぱり増えていく?
西野:YouTube芸人はもちろん増えると思うんですけど、そのぶん取り分も小さくなるんで。
高須:梶くん(キングコング・梶原雄太)がYouTubeで頑張ったのはすごいと思うけど、これってみんなが簡単にできることじゃないと思うんよね。相当なエネルギーがいるし、心がすり減っていくと思う。疲れを感じず、好きなことを継続して発信できたらいいと思うけど、そうじゃなければ難しいよね。どうする? 芸人は大変やね。
西野:やっぱり芸人は、お喋りの能力があるわけですから。“お喋り×教育”なのか、“お喋り×絵本”なのか、“お喋り×伝統工芸”なのか……何を掛け算するかですね。
高須:その何かを見つけるのは、大変なことやね。何をやりだすんやろうね、芸人さんたちって。
西野:頭の使い方としては、アートは近いと思いますけどね。「どうやって切り取ったら面白く見てもらえるだろう」っていう作業が。恥ずかしがらずにアートをやる。照れないで、ガッチリやる。
高須:芸人がコントで憑依するように、“なりきって”やるんやね。
西野:芸人とアートは、相性がいいと思います。
◆ブロードウェイの舞台進出を西野:オンラインサロンのなかでですね、いまブロードウェイ・ミュージカルを狙っているんですよ。
高須:狙えるのではないかと。
西野:はい。毎年ブロードウェイに行っているんですけど、「すごい」っていう悔しさを味わうんです。
高須:ショービジネスとして?
西野:はい。素晴らしいと感じることもあれば、「これだったら自分で再現できる。ただ僕が仕掛けていないだけ。これぐらいだったらいけるけど、現状やれていない」ってことに悔しくなってきて。既存の競争に挑戦することってあまりないんですが、ブロードウェイに関しては仕掛けてみたいなって思っています。
高須:舞台が好きなんやね。舞台の仕掛けとか構成とか内容とかを全部作るってこと?
西野:そうです。それを、来年は力を入れていきたいですね。最終的に、ブロードウェイに(僕が)劇場を作ったら面白くないですか?
高須:すごいね。ブロードウェイは、俺の考えには全然ないな。面白いねえ。
お笑い芸人の未来とは…? キングコング・西野亮廣の見据える先は…
引用元:TOKYO FM+