M1敗者復活 現地は錦鯉が好感触も…優勢は和牛

引用元:日刊スポーツ

漫才日本一を決める「M-1グランプリ」の敗者復活戦が22日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた。準決勝敗退の16組が、決勝出場の残り1枠をめぐって争った。

結果は午後6時34分からのテレビ朝日系の生放送「M-1グランプリ2019」の決勝で、ネタ順を決める笑みくじで「敗者復活」が出た時に明かされる。

今年の敗者復活は、視聴者が面白かった上位3組を投票するシステム。敗者復活が終わった時点で、記者が予想してみた。

記者の得点でぶっちぎりで面白かったのは錦鯉。上下白のスーツに頭をそり上げた長谷川雅紀(48)の常軌を逸したボケが、気温9度と冷え込んだ六本木アリーナを熱気に包んで、大爆笑を巻き起こした。100点満点で95点を付けた。

次に面白かったのが86点を付けたマヂカルラブリー。野田クリスタル(33)の異様なボケがさく裂して、大きな笑いを取った。癖がある笑いだけに、1組だけの投票だときついが、3組の投票なら3組目に引っ掛かってと、期待させる出来だった。

84点を付けたのが結成1年目のくらげ、結成5年目の東京ホテイソン、そして3年連続準優勝中ながら敗者復活に回った和牛。

くらげは、この敗者復活戦がテレビ初出演ということだったが、自分たちのネタを完璧にやりきり、大きな将来性を感じさせた。

東京ホテイソンは、自分たちのスタイルを貫き通して笑いを取った。ステージの大小にかかわらず、安定した笑いを取れる若き実力者は、あと1つ何かきっかけがあれば天下を取れる器だ。

そして、さすがと思わせたのが和牛だ。準決勝敗退したコンビたちは、全く違うネタをやるものと、同じネタをやるものに別れた。和牛は準決勝のネタをスケールアップさせて演じた。ボケの水田信二(39)が笑いを取ることが多いコンビだが、スケールアップさせたネタでは川西賢志郎(35)がツッコミながらボケて大きな笑いを取った。同じネタを、大きくスケールアップさせる力量は、他を圧倒した。

決勝進出は和牛で間違いないだろう。3組投票ということで、和牛が取りこぼすことは考えられない。決勝に進出すれば、その勢いで優勝も十分、というか当然の実力だ。

敗者復活戦のネタ順は以下の通り。

<1>カミナリ

<2>囲碁将棋

<3>天竺鼠

<4>和牛

<5>ラランド

<6>マヂカルラブリー

<7>ミキ

<8>くらげ

<9>四千頭身

<10>東京ホテイソン

<11>錦鯉

<12>セルライトスパ

<13>ダイタク

<14>ロングコートダディ

<15>アインシュタイン

<16>トム・ブラウン