「東京では初めてのイベント」yonawo、4人が貴重な一歩を刻んだ記念すべき夜

引用元:BARKS

yonawoが11月29日、メジャーデビューシングル「ミルクチョコ」のリリースを記念した<yonawo “ミルクチョコ” Release Party>を東京・恵比寿のKATAで開催した。そのオフィシャルレポートをお届けする。

◆yonawo画像

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会場に到着すると、入口にはアートワークを担当する野元喬文(Dr)によるメンバーのイラストなどが描かれ、フロアにはこれまでの作品のジャケットが飾られたりと、ハンドメイドな温かみのある雰囲気。開演時刻を過ぎ、オープニング映像に続いて、メンバーが登場し、一曲目に早速「ミルクチョコ」が披露された。音源ではアコギが印象的だったが、この日は荒谷翔大(Vo)のエレピ、斉藤雄哉(G)の艶やかなギターと、田中慧(B)と野元によるゆったりとしたリズムに乗って、ファルセットを織り交ぜながらソウルフルな歌を紡いで行く。

MCでは「東京では初めてのイベントなので」と、改めての自己紹介があり、中学時代にサッカークラブのチームメイトだった荒谷と斉藤の出会いから、高校の同級生だった田中と野元を斉藤が荒谷に紹介、友人関係の延長でこの4人のバンドが始まったというエピソードが語られる。続いて演奏されたのは1st EP『ijo』から「しあわせ」と「ijo」。R&B、AOR、ジャズといった要素を感じさせつつ、そのチルな雰囲気はまだ20代前半のバンドとは思えない。音源をiPadで作るなどの現代的な側面の一方で、ライブはあくまで生のグルーヴを重視しているのも面白い。

2nd EP『SHRIMP』収録の人気曲「矜羯羅がる」では、途中でスタンダードナンバーの「Just the Two of Us」を一節挟むなど、遊び心が感じられるのもいい。さらに、「好きな曲のカバーを」と言って始まったのは、アリシア・キーズの「If I Ain’t Got You」。『SHRIMP』ではカーペンターズの「close to you」をインディR&B風にカバーしていたが、ここではピアノがメインの原曲をギターアレンジに置き換え、荒谷が色気のある歌声を聴かせる。国境や時代、ジャンルを超越した2020年代におけるグッドミュージックのあり方を予見させる好演だった。

「今後ともよろしくお願いします」という挨拶から、最後に披露されたのは、12月にデジタルリリースされる「Mademoiselle」。荒谷の歌の力に加えて、多彩な展開やキメを盛り込んだアンサンブルの進化も印象付けて、この日のステージを華やかに締め括った。楽曲のBPMをことさらに上げることなく、MCも含めて終止マイペースな彼らのライブは、「yonawo時間」とも言うべき独自の心地よさを感じさせるもの。愛すべき4人が貴重な一歩を刻んだ、記念すべき夜となった。

テキスト◎金子厚武
撮影◎横山マサト

<yonawo “ミルクチョコ” Release Party>
2019年11月29日(金)東京・恵比寿KATA

メンバー選曲会場BGM – Spotifyプレイリスト
https://open.spotify.com/playlist/4iyUfi44q5w8bQojoWFv3G?si=VgZanT4pSZOBDQ9MK3NbGQ

Digital Single「ミルクチョコ」
2019年11月15日(金)配信開始
M1.ミルクチョコ
https://yonawo.lnk.to/milkchoco

Digital Single「Mademoiselle」
2019年12月20日(金)配信開始
M1. Mademoiselle

<NABOWAとyonawo>(台湾公演)
2019年12月15日(日)台湾・THE WALL
OPEN 19:00 / START 20:00
チケット料金 adv.800元 / door.1000元
チケット詳細 : https://romanticoffice.kktix.cc/events/nabowatoyonawo

<JIGOKU-MIMI vol.04>
2019年12月26日(木)宮城・仙台Rensa
OPEN 15:30 / START 16:00
チケット料金: adv.¥2,000 / door.¥2,500 ※GIP会員 ¥1,000
詳細: https://wmg.jp/yonawo/news/84463/