「EXITを組まなかったら、つまんない人生だった」 人に翻弄され、人に救われた激動の1年を振り返る

「EXITを組まなかったら、つまんない人生だった」 人に翻弄され、人に救われた激動の1年を振り返る

2017年に元ベイビーギャングのりんたろー。と、元ぷりずん。の兼近大樹が、「M-1グランプリ」出場のためにコンビを結成。あれから2年が経ち、今EXITは“お笑い第7世代”と呼ばれる世代を牽引する存在だ。

飛ぶ鳥を落とす勢いで幕開けした2019年。単独ライブのチケットはプレミアがつくなど人気が沸騰。このまま突っ走るかに見えたが、9月、兼近の過去に逮捕歴があると報じられ、活動のペースダウンを余儀なくされた。その間、SNSで相方への想いを綴ったりんたろー。の言葉が大きな反響を呼んだことも記憶に新しい。

EXITは12月29日、怒涛の2019年を自身最大のキャパとなるパシフィコ横浜での単独ライブで締めくくる。ライブへの意気込みはもちろん、人に翻弄され、人に救われたであろうこの1年をじっくりと振り返ってもらった。

取材・文/橘川有子 撮影/コザイリサ
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)

■年末のパシフィコ横浜ライブでは、“第六感”に訴えるお笑いをやる 「EXITを組まなかったら、つまんない人生だった」 人に翻弄され、人に救われた激動の1年を振り返る 「EXITを組まなかったら、つまんない人生だった」 人に翻弄され、人に救われた激動の1年を振り返る ――12月29日、パシフィコ横浜で単独ライブを開催します。かなり思い切ったチャレンジでは?

兼近大樹(以下、兼近):渋谷の「ヨシモト∞ホール」で初めて単独ワンマンライブをやらせてもらった後、次にやるならもっと大きな箱、その次はさらに大きいところって感じで挑戦してきました。次の会場を探していたところ、「パシフィコが空いてるけど、どう?」と。それで、せっかくだから挑戦してみようってことになりました。

りんたろー。:ありがたいことに、人気が出るにつれてチケットが手に入らないって声を聞くようになって。それに伴い、転売ヤー(転売屋)が出現して2000円のチケットが10倍とかの値段で売られている。それを見て、「これ、なんかちげーな」って。チケットを余らせちゃえば転売ヤーも意味なくなると思って、“確実にチケットが余る箱”を探していたんですけど、今回パシフィコのチケットも売り切れてしまったので、結局、本末転倒みたいになっちゃってるんですけどね。

兼近:余ってもいいってレベルじゃなく、「余らせる」のが目的だったのに(笑)。

りんたろー。:そう。吉本(興業)も「赤字でもいいから、でかいことやってみろ」って協力的だったし、タイミング的によかったんです。

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