mol-74、粉雪が舞う幻想的な空間作り上げた初のホールワンマン

引用元:音楽ナタリー
mol-74、粉雪が舞う幻想的な空間作り上げた初のホールワンマン

mol-74が12月15日に東京・ヒューリックホール東京で単独公演を行った。

本公演はmol-74が11月発売の新作音源「Teenager」を携えて行った東名阪ツアーの最終公演として開催されたもの。バンドがホールを舞台にワンマンライブを行うのは今回が初めてで、会場を埋め尽くした約900人の観客は普段より落ち着いた雰囲気でじっくりと4人の演奏を味わった。

【写真】武市和希(Vo, G, Key)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)(メディアギャラリー他5件)

定刻を迎えると、スモークが立ち込める幻想的なステージに武市和希(Vo, G, Key)、井上雄斗(G, Cho)、坂東志洋(Dr)、高橋涼馬(B, Cho)の4人が登場。静謐な空気の中、井上がボウイング奏法でギターを奏でる新曲「Couverture」でライブの幕を開け、武市はその透き通った歌声をホールに響かせていく。坂東が軽快にドラムを打ち鳴らす「エイプリル」や疾走感あふれる新曲「Playback」を披露したあと、武市は「ここからは冬の曲が続きます。ホールなので寝たい人は寝てもらってもいいし、僕らは眠りに就かせようと思って演奏します」と宣言。4人は「hazel+」や新曲「約束」など儚く繊細なナンバーを次々に披露し、「赤い頬」では粉雪を降らせる演出がホールをドラマチックに彩った。静かな楽曲の数々でオーディエンスを夢心地にさせた4人は、徐々に演奏のテンションを引き上げていくと「開花」で春の訪れを表現。それまで着席していた観客がオールスタンディングとなる中、「ノーベル」「%」とインディーズ時代の代表曲で会場をさらに盛り上げ、バンドの新境地を感じさせるキャッチーな新曲「Teenager」でライブを締めくくった。

その後、鳴り止まない拍手に応じて再登場した4人は、和やかにグッズの紹介をしつつ、アコースティックワンマンツアー「mol-74 acoustic one-man live」や自主企画の開催を発表。武市はメジャーデビューを果たした2019年を「濃い1年だった」と振り返り、「結成10周年を迎える2020年も内容の濃い1年にしたいですし、もっといろんなことに挑戦したい」と意気込む。最後に4人は「Saisei」を力強く響かせると、大きな拍手に包まれながら初のホールワンマンを終えた。

■ mol-74「Teenager」Release Tour
2019年12月15日 ヒューリックホール東京 セットリスト

01. Couverture
02. グレイッシュ
03. エイプリル
04. あいことば
05. プラスチックワード
06. Playback
07. hazel+
08. 約束
09. 瞼
10. 赤い頬
11. アンチドート
12. Pinhole
13. 開花
14. ノーベル
15. %
16. Teenager
<アンコール>
17. Saisei

■ mol-74 presents「cohesion」
2020年1月11日(土)東京都 下北沢GARAGE
2020年1月13日(月・祝)大阪府 心斎橋FANJ

■ mol-74 acoustic one-man live
2020年3月7日(土)新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 能楽堂
2020年3月8日(日)宮城県 誰も知らない劇場
2020年3月11日(水)京都府 京都文化博物館 別館ホール
2020年3月19日(木)広島県 Live Juke
2020年3月20日(金・祝)福岡県 Gate’s7
2020年3月29日(日)神奈川県 横浜ランドマークホール
2020年4月10日(金)北海道 円山夜想
2020年4月17日(金)愛知県 千種文化小劇場
2020年4月18日(土)大阪府 BERONICA
2020年4月29日(水・祝)東京都 キリスト品川教会 グローリア・チャペル