今回で終わるのが正しいと感じた:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のC-3PO役、アンソニー・ダニエルズにインタビュー!

今回で終わるのが正しいと感じた:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のC-3PO役、アンソニー・ダニエルズにインタビュー!

三つの時代の終わりを見てきた名優は今何を思うのか……!

スカイウォーカーの物語の最終章となる映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。今回はそのプロモーションのために来日した監督、プロデューサー、そして出演俳優たちにインタビューをしてまいりました!

ジョン・ボイエガ&オスカー・アイザック、J・J・エイブラムス、キャスリーン・ケネディに続き、今度はスター・ウォーズ世界を代表するドロイドのC-3PO役でおなじみアンソニー・ダニエルズにインタビュー。

ちなみに、このインタビューは公開前に行なわれたものでネタバレのないインタビューとなっていますが、気になる方はお気をつけください。

「最初はロボットを演じることを恥じていた」

── 今まで3つのトリロジーの終わりを見てこられましたが、今回の終わりはなにか違いを感じましたか?

アンソニー・ダニエルズ(以下、ダニエルズ):今回が本当の終わりです。エピソード6のときも、エピソード1のときも愚かにも終わりだと思っていました。でも今回は本当に終わりで、しかも、いい終わりです。

ストーリーが完結し、今回で終わるのが正しいと感じています。そしてこれからまったく別のストーリーを作り出していく事ができるでしょう。

── 今回の映画では撮影面での変化・進化はどのようなものありましたか?

ダニエルズ:今作はいろんな技術面での進化がありましたが、ネタバレをしないとがんばっているのでそこに関しては詳しくは語らないようにしておきますね(笑)。

ただ、C-3POのコスチュームは3Dプリントで作られるようになって、小さな変化・調整をすごく簡単にできるようになりましたね。

1番進化しているのは頭です。最初の『スター・ウォーズ』の時は3つのネジで固定する形式でつけるのに30分かかりました。その結果スタッフは私の頭からコスチュームを外したがらず、撮影初日は丸一日着けっぱなしだったんです。でも今の物は着けるのも外すのも5秒でできるようになっています。

ただ、最初から今のものまでデザインは変わらず美しいですね。

── 映画『スター・ウォーズ』のシリーズに全作出演されていますが、今でもこの超大作に出演するプレッシャーは感じますか?

ダニエルズ:最初の『スター・ウォーズ』の時にはプレッシャーは感じなかったし、馬鹿な映画だと思っていたのであまり興味もありませんでした。馬鹿な映画でロボットなんかを演じていることを恥じてすらいました。

私の役者仲間は舞台やTVで真面目な作品をやっているので、当時、彼らにはスター・ウォーズの話はしませんでした。

ただ、エピソード5の『帝国の逆襲』を作る時には、展開を秘密にするためあらゆる情報を隠すことになりました。とにかく重大な作品になっていて、私たちには大きな責任がのしかかってくるようになりました。

それがずっと続いて9まで来ましたが、今やその責任は凄まじいものとなっています。だからこそ今作の監督を引き受け、作品を作り上げたJ・J(・エイブラムス)は勇気のある人だとおもっています。

他の記者から、最初にスター・ウォーズのキャラをどれでも演じていいよと言われていたら何をやったかという質問に対し「やはりC-3POを選んだでしょうね。悪党でも英雄でもない他とは違うキャラクターですからね。脚本を読んで一番気に入ったのがC-3POでした」と語っていたアンソニー・ダニエルズ。

撮影現場は苦労の連続だったようですが、C-3POへの愛情に溢れていることが話しの節々から伝わってくる方でした(声と振る舞いは完全に人間版C-3POなんだけど!)。ちなみに、その苦労に関してはかつてこちらのインタビューでたっぷり伺っています。合わせてお読みください!

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は現在全国公開中。

Source:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公式サイト 傭兵ペンギン