笠井信輔アナが入院、病院へ向かう車中で独占激白「東京五輪に関わりたい」

 悪性リンパ腫と診断されたことを公表した元フジテレビのフリーアナウンサー、笠井信輔(56)が19日、東京都内の病院に入院した。古巣の同局系「とくダネ!」(月~金曜前8・0)に生出演後、病院へ。その移動車内で妻とサンケイスポーツの単独取材に応じ、患部の痛みをこらえながら「女房が『大丈夫』と励ましてくれる。結婚30周年記念日と女房の誕生日がある来年6月には完治して、東京五輪にも関わりたい」と誓った。

 「痛っ。イテテ…」。笠井は時折、病巣のある腰を押さえ、顔をしかめる。9月いっぱいでフジを退社後、体重が急激に5キロ減ったというが、外見はほぼ変わらない。

 この日、「とくダネ!」に生出演後、東京・台場の同局から車で移動し、都内にある病院の血液内科に入院。その直前、車中でサンケイスポーツの取材に応じ、「毎日3回、鎮痛剤を飲むけど腰はシクシクと内側からしょっちゅう痛む。血液のがんなので全身に回り、他にも痛む箇所は肩や手首、右の脇の下とか変わるんです」と告白した。

 公表した正式な病名は「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」。90種類近くある悪性リンパ腫の一つで、早期発見だったが、月単位で大きくなる。そのため、20日に抗がん剤の注入口を作る肩の手術を受け、年内にも約4カ月の抗がん剤治療を始めることを明かし、「担当医からは髪の毛が全部抜けてやせますといわれたけど、命には代えられないからね」と力を込めた。

 病院への移動途中、テレビ東京の元アナウンサーで総務部社員の妻、ますみさん(55)をピックアップ。1990年6月2日に結婚し、25歳の会社員の長男を筆頭に3男に恵まれ、「とにかく『頑張って』と励ましています」と明るく話すますみさんに対し、笠井も「『大丈夫よ』とでんと構えてくれるので頼もしい」と笑顔を見せた。

 抗がん剤治療後は退院し、2カ月の自宅療養を経て、テレビ出演や各種イベント司会、講演など来年6月の仕事復帰を目指す。「女房の誕生日が6月23日なので、それまでには完治させて結婚30周年記念日とともに祝いたい」と語り、「今の夢は早期の仕事復帰です」と続けた。

 来年7月からは東京五輪・パラリンピックが始まるだけに、「何らかの形で五輪に関わる仕事もしたい」とキッパリ。今後は治療に専念するも、インスタグラムや新たなブログ「笠井TIMES『人生プラマイゼロがちょうどいい』」を立ち上げ闘病日誌をつづる。所属事務所の先輩、小倉智昭(72)がキャスターを務める「とくダネ!」が密着取材することも決まった。

 この日は他のフジの情報番組などにも立て続けにVTR出演し、「告知されたときは『フリーとなって、仕事が順調なときに何で俺が…』と思った」と本音を明かす一方、「闘病生活で始まるさまざまな新しい縁も大事にしたい」としみじみ。気持ちを切り替え復帰に向けて前を向いた。