森七菜、松たか子を研究『ラストレター』で入念な役作り

森七菜、松たか子を研究『ラストレター』で入念な役作り

 女優の森七菜が19日、都内で行われた映画『ラストレター』完成披露舞台あいさつに、主演の松たか子、広瀬すず、岩井俊二監督とともに登壇。松演じる主人公・岸辺野裕里の高校生時代と、彼女の娘・颯香の二役を担った森は、松が出演したドラマなどをチェックし、しゃべり方や特徴的な仕草を取り入れようと入念な役作りをしていたことを明かし、会場をどよめかせた。

【動画】岩井俊二監督×松たか子主演『ラストレター』予告編

 2016年にデビューし、「オーディションに強い女優」として注目された森は、本役もオーディションで射止めた。当時を振り返る森は、岩井監督に「どうやったらあんな素敵な映画が撮れますか?」と質問するも「僕は何もしていないよ」と返されて「落ちた」と思ったという。しかし、撮影ではその言葉通り「自由」にやらせてもらえたそうで「すごく楽しかったです」とにっこり。 役作りについては、「テレビやドラマを観て、松さんのしゃべり方や仕草を研究しました」と語り、入念な役作りに会場がどよめくと、森は「説明できないですけど、表情や笑い方に特徴が(ある)」と説明。とはいえ「役柄によって全然違うので(特徴が)つかめているのかわからないくらい難しかったです」と苦労ものぞかせた。 そんな森に、松は「貴重な時間を、わたしの観察にあてていただいてありがとうございました」と感謝。岩井監督も「ついこの前まで大分の学生さんだったので大丈夫かな? というのはあったけど、全然物おじせず、アドリブかましつつ自由奔放にやれていたので、すごい逸材だと思いました」と感心した。 森七菜、松たか子を研究『ラストレター』で入念な役作り  岩井監督の出身地である宮城を舞台にした本作は、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の恋愛と、登場人物それぞれの心の再生・成長を描くオリジナルストーリー。

 『四月物語』(1998)以来21年ぶりに岩井監督とタッグを組む松は、岩井監督との再会を喜びながら「どちらの(作品の)女の人も報われていない(というか)、それでいいのね……みたいなささやかな報われ方をするような人物で、わたしのイメージに通じるものがあるのか、岩井さんがそういう部分を女性に見るのか、謎が深まりました」とコメント。

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