高橋大輔 “ラスト・シングル”に向け「スパッと決めて終わりたいけど、必死こいてってもいいかな」

高橋大輔 “ラスト・シングル”に向け「スパッと決めて終わりたいけど、必死こいてってもいいかな」

 フィギュアスケート男子の10年バンクーバー五輪銅メダリストで来年1月からアイスダンス転向を表明している高橋大輔(33=関大KFSC)が19日放送のフジテレビ「高橋大輔シングル引退密着ドキュメント EPILOGUE2019」(後3・50)に出演。この日に開幕した全日本選手権(東京・国立代々木競技場)に対する思いを語った。

 番組では、今回の全日本選手権がシングルとして最後の演技となる高橋に密着。今年8月の米ロサンゼルスでの振り付けレッスン、10月に左足首を負傷し苦悩する姿などを放送した。中学2年生の時から指導し、苦楽を共にしてきた長光歌子コーチ(68)は「ここに来るまでが今シーズンは苦しかったので、もう本当に思い切り全力を出し切ってくれたらそれでいいかなって思います。でも大輔には“そう簡単には終わらせてくれないよね“と言ってます」と言い、これまでを振り返り「反抗期に(下宿させていた自宅から)家出されて心配した時もありました」などとも話した。

 高橋は番組のインタビューに「クリーンに気持ちよくできたらいいなと思ってますけど、それが僕の精いっぱいの実力だと思うんで何も考えずに、ただシングルとしてここに立つのは最後なんだろうなって感じつつ滑れば、その思いも伝わると思うので。感謝の気持ちを持ちながら滑りたいと思います」と全日本選手権に臨む心境を吐露。「格好良くもちろん、理想はスパッと決めて終わりたいけど、必死こいてってもいいかなって。前回(2013年)の全日本はラスト泣いたので笑顔で終わりたいです」と話した。

 最後には、18日の公式練習で4回転ジャンプを着氷する映像が流され、高橋は「最後だからやってみようと思ったらできた。撮った?記念にしといて」と笑顔を見せていた。

 高橋は、20日午後に行われる男子ショートプログラムで30選手中28番目に登場する。