カン・ハンナ「世界広がっている」歌集ヒット祈願

引用元:日刊スポーツ

韓国出身タレントのカン・ハンナ(38)が19日、東京・目黒区の大円寺で、10日に発売した歌集「まだまだです」のヒット祈願を行った。

1500年の歴史を誇る短歌の世界で、韓国人が詩集を出したのは初めて。短歌を通して「自分自身は何者だろうと自分自身を見つめ直し、作る中で自分らしい人生、自分らしいやり方を見つけることが出来た」と笑顔を見せた。

以前から「自分の気持ち、本当の思いを伝えられたらいいな」という思いをもっていた。テレビ番組を通して短歌を知ったが、主語が自分である短歌に魅力を感じたという。「31字の中にすごい世界が広がっている」。自分自身が主語となり、自分の思いを31字にのせることができる短歌にのめりこんだ。

今詩集には3つのテーマがある。「家族愛」「女性としての生き方」「日韓関係」。日本で活躍する韓国人女性というカンだからこそできるテーマだ。「パって31字が浮かんだり、単語だけ浮かんだり。常に考えている。電車の中でもメモしたり、毎日書いていますね」。350首が収められているが、これまで作ったのは3000首を超えるという。

16年から3年連続で角川短歌賞で佳作や次席などを受賞するなど、キャリアを積み重ねて待望の歌人デビューとなったがタイトルは「まだまだです」。カンは「謙遜の気持ちで自分自身を初心に戻せる」と理由を語った。

自身の役割について「海外から来て夢を持ってがんばっている人や、そういう人に関わっている日本人をつなげられるような世界を作れたら。あと短歌というすばらしい文化を日本の方と盛り上げられたら」と思いを話した。