ピクサー最新作『2分の1の魔法』 スキマスイッチ「全力少年」がエンドソングに決定

ピクサー最新作『2分の1の魔法』 スキマスイッチ「全力少年」がエンドソングに決定

 ディズニー/ピクサーの最新作『2分の1の魔法』の日本版エンドソングが、スキマスイッチの「全力少年」に決まった。スキマスイッチにとって海外作品への楽曲提供は初めて。併せて解禁されたミュージックビデオでは、イアンとバーリーの冒険シーンと、彼らの父への思い、そして冒険への勇気を奮い立たせるかのように「全力少年」がパワフルに歌い上げられる。

【写真】『2分の1の魔法』ポスタービジュアル

 本作は、魔法が消えかけた世界を舞台に、魔法が使えない内気な少年イアンと、好奇心旺盛な兄バーリーの冒険と家族の絆を描くファンタジーアドベンチャー。

 “魔法が消えかけた”世界に暮らす少年イアンは、何をやってもうまくいかない内気な少年。そんな彼の願いは、彼が生まれる前に亡くなった父に会う事。16歳の誕生日、イアンは、父が亡くなる前に母に託した魔法のつえと手紙を贈られる。その手紙には“父を24時間だけよみがえらせる魔法”が記されていた。だが魔法は失敗し、“半分”の足だけの姿で父を復活させてしまうイアン。魔法オタクで陽気な兄・バーリーの助けを借りて、イアンは父を完全によみがえらせる魔法を探す旅に出るが、残された時間は24時間しかなかった…。

 監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013)のダン・スキャンロン。若い頃に父親を失った監督自身の体験がストーリーの元になっている。

 「全力少年」の歌詞に込められた<覚悟を決め、全力で行動する事がセカイを切り開く>という力強いメッセージと、本作で描かれる「自分を信じて、自分の足で一歩踏み出す」ことで切り開かれるイアンとバーリーの兄弟のストーリーについて共通の思いを感じたディズニーの担当者が、この映画と楽曲を通じて「色んな経験を経て臆病になった大人たちにも、かつて少年少女だった頃の気持ちを思い出して、新たな一歩を踏み出すきっかけになってほしい」との思いを込めて日本版エンドソングとして使用することをオファー。映画のメッセージに共感したスキマスイッチも快諾し、ディズニー本社のお墨付きを得て今回のプロジェクトが実現した。

 スキマスイッチの大橋卓弥は「この曲は、当時20代だった自分たちに向けた応援ソングとして作った曲で、今も助けられている曲でもあるので、こうして今につながっていることがアーティスト冥利につきるなと思っています」とコメント。

 常田真太郎は「『全力少年』という曲は、どんなきっかけにせよ、誰かのせいにしないで、自分の思いで、自分の力で一歩踏み出すという気持ちを描きたくて作りました。この初々しい気持ちが『全力少年』というタイトルにも表れています。それが今回の映画のテーマにも合っていると思ってもらえたんじゃないかなと思っています」としている。

 映画『2分の1の魔法』は2020年3月13日より全国公開。