TVアニメ『旗揚!けものみち』キャラクターソングCDが登場。シグレ役・関根明良「歌っていても、あの場面のことだなぁって思い浮かぶような歌詞が多かったです」【インタビュー】

TVアニメ『旗揚!けものみち』キャラクターソングCDが登場。シグレ役・関根明良「歌っていても、あの場面のことだなぁって思い浮かぶような歌詞が多かったです」【インタビュー】

 AT-X、TOKYO MX他にて現在好評放送中のTVアニメ『旗揚!けものみち』より、OP&EDテーマのTVサイズやキャラクターソング、ドラマを収録したアルバムが12月18日(水)に発売。シグレ(CV:関根明良)、花子(CV:八木侑紀)、カーミラ(CV:櫻庭有紗)が歌うキャラクターソングの試聴動画が日本コロムビアのYouTubeチャンネルにて公開されている。さらに、キャラクターソング収録後の関根明良のインタビューも公開。

【レコーディングレポート 関根明良(シグレ役)】

――ここまでシグレを演じてきて、どんな子だなと思っていますか?

 私がシグレちゃんを紹介するときによく言っていたのは「不憫な守銭奴」なんですけど…(笑)。本当にお金が大好きなんですよ! 源蔵さんたちがお金をちゃんと稼いでくれない中、アリさんと一緒に頑張って稼いでるんだけど、それを使われてしまうという。お金は好きなんだけど貯まらないなぁという子です。

――不憫ですね…。

 守銭奴ってお金に一途というか、お金だけというイメージなんですけど、不憫が付くと、お金に一途になり切れない切なさが出るかなと思ってます(笑)。

――ちなみにオーディションでの思い出はありますか?

 実はオーディションを受けることが決まったのが直前だったんです。なので前日の夜に原作を買って読んだんですけど、本当に笑ってしまって(笑)。シグレを見て、ずっと叫んでるー! と思っていたんですが、そうやってパッと目についた子がシグレちゃんだったので、この子を受けたい、そして受かりたいなぁと思っていました。だから今、シグレちゃんに関わらせていただいていることが本当に幸せだなぁと思います。

――シグレは、叫んでたという通り、ツッコミキャラだと思うんですけど、関根さんはツッコミとかは入れなそうですよね?

 もう私とは全然違います。似てるところと言えば、ケチなところくらいです(笑)。私はお金を使わず、お金が貯まっていくのが好きなので、そこに関しては似ているかもしれませんが、基本的には真逆のところにいる子じゃないかなと思ってます。性格的なところも、彼女は裏表なく、欲望もすべて出していく子ですけど、私は考え込んじゃうタイプなので、こういう風に生きていけたら楽しいだろうなぁって、憧れます。

――でもそうなると、演じるのは楽しいですよね。

 はい! 本当にエネルギッシュなので。

――アフレコはいかがでした?

 常に笑っていた印象があります。みなさんのアドリブが本当にすごかったので、笑わないようにするのに必死でした。ただ、冷静にツッコミを入れていると置いていかれてしまうので、みなさんと同じくらいの速度で走りながら、ゼーハーしながらツッコんでいくという感じでした。

――小西克幸さんなどの先輩声優陣も濃かったですよね?

 でも全部受け止めてくださる体制が整っていたというか…。何をやっても返してくれたので、とりあえず私は、今持っている力をすべて出していこう! という感じでした。アフレコはすごく熱かったです。

――そしてこのCDにはドラマCDも収録されます。

 ドラマトラックも例に漏れずアドリブがいっぱいあって、原作にはないシーンもたくさんあったので、原作からどこが増えたのかも探していただき、その違いも楽しんでいただけたらなと思います。個人的に、シグレの思わせぶりで誤解させてしまうようなことを言っているあのシーンを頑張って演じたつもりなので、聞いてください(笑)。

――さて、今作でシグレのキャラソンを歌うことになったのですが、「ドキワクEveryday!」を聴いた時はいかがでしたか?

 どんな曲なんだろうと思っていて。収録中にひろゆき役の末柄里恵さんとキャラソンが歌えるとしたらどんな曲が来るだろう? っていう話をしていたんです。誰が真面目な曲を歌うのかな? 誰がかわいい曲担当かな? とか。でも実際に曲をいただいたらすごくかわいくて元気な曲だったので、「うわ~~うれしい!」って思いました。歌っていても、あの場面のことだなぁって思い浮かぶような歌詞が多かったです。

――具体的にはどのあたりですか?

 一番大好きなところが《増えてゆく拾いもの》という歌詞で(笑)。シグレちゃんはほとんどすべての回で剣を拾っているんですけど、陽炎さんだけでなく、ハンター1、2、3の人のも拾ったよねって思いながら、そこを歌うたびにニヤッとしてしまいました。シグレの悪い顔が思い浮かびました。

 あとは《この生活でひとつ(ふたつ)みっつ 増えてゆく思い出》のところです。1つ目が源蔵さんで、2つ目に花子さん、3つ目にカーミラさんと、友だちが増えていくようなことを思いながら歌っていました。最初は源蔵さんとふたりでの掛け合いだったけど、そのあとに花子とカーミラが来たという収録の思い出も蘇ってきました。

――レコーディングはスムーズでしたが、事前にかなり練習したのですか?

 曲をいただいてからず~っと聴いてました。すぐに好きになったので、いつものBGMのひとつのような感じで。

――レコーディングを終えてどうですか?

 褒めていただけたので楽しくなってしまって(笑)。最初にどう歌ったらいいですか? って話をしてたんですけど、「楽しく収録していくことがモットーなので」と言ってくださったので、私も何も考えず楽しく歌おう! と思って歌っていたら褒めてくれるじゃないですか。ウェイ! って感じですよね(笑)。どんどん楽しくなっていきました。

――そして1番をもう一度歌い直すという(笑)。

 そうですね。喉が温まってきて高いところもスムーズに出るようになったので、もう一度一番を歌い直しましょうと。

――それは自分でもわかったんですか?

 レコーディング前にカラオケに行って喉を温めていたんですけど、普段はバラードとか、暗い曲を歌うことが多く、明るい曲はあまり歌わないんです。だからついカラオケでも静かな曲を入れてしまって、このあと明るい曲を歌うんだったと思って入れ直すみたいなことをしてたんですけど。

――ちなみに普段は何を歌ってるんですか?

 KalafinaさんやLiaさん、Aimerさんとかですね。ゆったりとした曲ばかりなんです…。

――確かに今回の曲調とは全然違うジャンルですね。でも、しっかりシグレは込められたのでは?

 込めたつもりです! 本当に自分とは性格も真逆な子なので、腕はずっとガッツポーズの体勢でした。

――コーラス収録もスムーズでしたが、それはKalafinaさんなどを歌っていた賜物かもしれないですね。

 そうですね(笑)。できているかは別として、自分で主線を録ったあとにもうひとつかぶせて歌うという遊びを普段からしていたんです。それがちゃんとハモれているかは別問題ですよ! あぁ、引っ張られるなぁって思いながら歌うのが楽しかったんです。

――それをひとりでやってたんですね。

 やっぱり友人と行くとしっとりとした曲は入れづらいじゃないですか。だから楽しみはひとりで…みたいな感じで歌っていました。機種によるんですけど、録音をして、それを流しながら違うところをハモるみたいなことをしていました。あー寂しい(笑)。

――その努力の成果がCDに出てると思いますが、最後に読者にメッセージをお願いします!

 アニメを見て、曲を聴いていただけたら、アニメの場面が思い浮かぶような、そんな曲になっていると思うので、笑って聴いてもらえたら嬉しいです。お願いします!

■CD発売情報
発売中
TVアニメ「旗揚!けものみち」キャラソン&ドラマアルバム“狂竜病は怖いよ!”
COCX-41003 ¥2,500+税

(C)2019 暁なつめ/まったくモー助/夢唄/KADOKAWA/けものみち製作委員会