さすが船長!小林剛、不動心で4勝目 3連敗中で登場も「みんな気にしすぎ」と涼しい顔/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
さすが船長!小林剛、不動心で4勝目 3連敗中で登場も「みんな気にしすぎ」と涼しい顔/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・12月17日の1回戦で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)がチームの連敗を止めるトップを取り、個人4勝目、チーム13勝目を挙げた。

【映像】プレッシャーとは無縁の表情の小林剛(1回戦)

 小林が渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)の四暗刻単騎待ちに振り込み、トップ目から3着となった12月12日の第1試合以降、チームメイトの朝倉康心(最高位戦)、瑞原明奈(最高位戦)、石橋伸洋(最高位戦)は3人連続でラスを引き、12月12日の試合前は+45.3の4位だったチームポイントは▲133.2となり、7位にまで落ち込んでいた。チームの危機的状況下、浮上を託されたのは、役満を振り込んで眉ひとつ動かさなかったチームキャプテンの小林だった。

 対局者は起家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、小林。小林以外は全員女流プロという対決となった。

 南1局では二階堂とのリーチのめくり合いに敗れ、ラス目に陥落していた小林にチャンスが訪れたのは南3局だった。10巡目に先制リーチを放つと、これをリーチ・ドラ3で8000点に仕上げて3着目に浮上。

 南4局の親番では最速のテンパイを目指し、2トイツあった配牌から七対子とメンツ手を両睨みしながら手牌を進行。順調に牌を重ね、5トイツ出来ていた7巡目に暗刻となる2索を持ってくると少考し、2索をツモ切りした。索子のトイツ部分が2索と3索だったため、解説の多井隆晴(RMU)は「これはすごい。1、4索を引けばメンツ手としてやり直せるということ。私は無理です」とその構想力を絶賛した。次巡に七対子4筒待ちでテンパイを入れたがリーチはせず。河に1枚切れの發を持ってきたところでリーチを敢行すると、これをみごとリーチ・ツモ・七対子で9600点に仕上げて2着目に浮上。続く1本場では東・ホンイツで6000点(+300点)をアガリ、ついにトップ目に立った。

 オーラスとなった南4局2本場、中盤まではアガリを目指していたが、2着目だった茅森が西家だったことを考慮し、河が3段目に突入した時点でオリることを選択。「チーするとツモが1回まわるんですよ。しかもハイテイがまわっちゃうんです」と競っていた茅森にハイテイをまわすと逆転手を作られる危険性があると考え、仕掛けを封印して流局に持ち込みトップを死守した。

 勝利者インタビューで連敗中だったチームの雰囲気を聞かれると「良くはなかったですけど、みんな気にしすぎちゃってて。僕がラスだったら本格的にマズイなという感じでしたけど」と胸をなでおろした。ただ絶対にトップを取ろうと燃えていたのかという質問には「そうでもないですね。無理し過ぎるのはやっぱりよくないんで、なんとか2着ぐらいでも」と小林節。

 たとえ役満を振り込んでも、チームが3連敗であっても、小林の不動心が揺らぐことは皆無だったようだ。【福山純生(雀聖アワー)】