「いだてん」大河初の平均視聴率1ケタ8・2%…クドカン、悔しさにじませ「負けたくなかった」

引用元:スポーツ報知
「いだてん」大河初の平均視聴率1ケタ8・2%…クドカン、悔しさにじませ「負けたくなかった」

 15日に終了したNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜・後8時)の全47回の期間平均視聴率(ビデオリサーチ社調べ)が関東地区で8・2%、関西地区で7・1%だったことが16日、明らかになった。

 関東地区で過去に最低だった「平清盛」(2012年)、「花燃ゆ」(15年)の12・0%を下回り、大河史上初の1ケタ台となった。

 1月6日の初回放送の15・5%をピークに2話以降から低迷。2月10日放送回で1ケタになると、10月13日放送回では、日テレ系で放送され関東地区で平均39・2%をマークしたラグビーW杯の日本―スコットランド戦が重なり、大河史上最低の3・7%(1989年以降)を記録。最終回は8・3%でフィニッシュした。

 脚本は2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」で話題となった宮藤官九郎氏(49)が務め、日本の近現代史を描くことで注目を集めた「いだてん」。主演が日本初の五輪マラソン選手・金栗四三(かなくり・しそう)を演じる中村勘九郎(38)から五輪招致に尽力した新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる阿部サダヲ(49)に“途中交代”するなど斬新な展開と、序盤に“仕込んだ”伏線が終盤になって回収されるクドカンワールドはSNSなどでファンに絶賛された。一方で、時代を行き来するなど構成の複雑さが「分かりにくい」などと指摘された。

 宮藤氏はこの日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「ACTION」(月~金曜・後3時半)でリスナーからの絶賛の声に対応し、「視聴率で負けたくなかったんですけどね」と悔しさをにじませた。

 制作統括の訓覇圭チーフ・プロデューサーは、波乱の一年を振り返り「道中、さまざまな困難はありましたが、スタッフ・キャスト・関係者の皆様の支えのおかげで無事に放送を終えることができました。視聴者の皆様からいただいた絶大な応援のおかげで、ぶれることなく『いだてん』の世界を守り通すことができました」とコメントした。

報知新聞社