吉本興業の底力か、3時のヒロインが女芸人日本一

引用元:日刊スポーツ
吉本興業の底力か、3時のヒロインが女芸人日本一

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

9日に今年で3回目となる女芸人日本一決定戦「THE W」決勝が都内で行われた。17年1月結成のトリオ、3時のヒロインが優勝。627組の頂点に立ち、賞金1000万円と日本テレビの人気番組出場権を獲得した。

【写真】THE W 2019で優勝した3時のヒロイン。左からゆめっち、福田麻貴、かなで

スポーツなら分かるのだが、囲碁や将棋、そしてお笑いも、なぜか女性よりも男性の方が強かったり、面白かったりすることが多い。

2年前に“日本一面白い女性芸人”を決めるとして、華々しくスタートしたTHE Wだが、過去2回はゆりやんレトリィバァ、阿佐ヶ谷姉妹と優勝者こそ、力を見せてくれたが、大会全体のレベルはお世辞にも高いとは言えなかった。個人的にはあぁ~しらき(43)という女性怪芸人を知ることができたのと、紺野ぶるま(33)はやはりテレビでは得意のチン○ネタはできないことを思い知ったのだけが収穫だった。

もしも今年も、同じようなレベルで終わったらと、取材前から危ぶんでいた。だが、そんな思いを吹き飛ばしてくれたのが、優勝した3時のヒロインであり、準優勝のはなしょーだった。

福田麻貴(31)かなで(27)ゆめっち(25)のトリオの3時のヒロインは吉本興業の所属。実は、今までに何回かネタを見る機会があった。去年から月に1回ハイヒールのリンゴ(58)がセレクトした、吉本の女性芸人のライブを見る機会が何度かあった。平日の午後9時すぎの開始だったりしたが、吉本関係者の「絶対にためになるから」という言葉を信じて通った。

その中で、ガンバレルーヤはアッという間に売れっ子になった。芸歴半年で決勝進出を果たした、鉄道ネタのそのこ(38)も見せてもらった。

今年は闇営業問題をはじめとして、吉本興業の暗い話題が続いたが、最後の新たなスターの誕生に、吉本の底力を見せてもらった気がした。