80’s洋楽クリスマスソング5選

引用元:OKMusic
80’s洋楽クリスマスソング5選

このレコメンドを書き始めてから3度目となる年の瀬に思うのは、過去2回もクリスマスを題材にした洋楽曲をピックアップしてきたものの、ひと口に“洋楽”と言ってしまうと何年経っても紹介が終わらないかもしれないほど膨大な数のクリスマスソングが存在しているということ。そこで今回は先日天国へ旅だったロクセットのマリー・フレデリクソンが最も活躍した時代の作品「80’s洋楽クリスマスソング5選」をご紹介します。


80’s洋楽クリスマスソング5選


「Merry Christmas (I Don’t Want To Fight Tonight)」収録アルバム『Brain Drain』/The Ramones

「Merry Christmas (I Don’t Want To Fight Tonight)」(’89)/The Ramones

70年代、80年代を代表するパンクバンド、ラモーンズ。彼らのクリスマスソングは《今夜は喧嘩したくないよ 愛してる》と恋人に向けてどストレートに歌う甘いラブ・ポップソングです。1974年にニューヨークで結成し、ニューヨークパンクの最重要バンドとして後生に語り継がれています。筆者も残念ながらリアルタイムではなく後追いで知った伝説のバンドで、ドラムのマーキー・ラモーン以外のメンバーは他界しています。イギリスのパンクムーブメントに多大な影響を与えただけではなく、U2のボノをはじめ日本のパンク界の牽引者であるザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトなど今もなお数多くのミュージシャンからリスペクトされています。


80’s洋楽クリスマスソング5選


シングル「There Ain’t No Sanity Clause」/The Damned

「There Ain’t No Sanity Clause」(’80)/The Damned

続いてはセックス・ピストルズ、ザ・クラッシュと並んでロンドンの3大パンクバンドのひとつと称されるダムド。クリスマスとは縁遠そうなバンドですが、当時、クリスマス商戦としてリリースした作品でしたがチャートは振るわず、狙い通りにはいかなかったようです。それもそのはず(?)、歌詞に「クリスマス」という単語は出てくるもののクリスマスっぽさはほぼ感じられず、そしてやっぱり音は勢いあるパンクサウンドでファンからの支持も高い楽曲です。筆者が学生時代にアルバイトをしていたクラブチッタへ毎年のように来日していましたが、今も現役! 2018年に出した最新アルバムは全英チャート初のトップ10入りを果たしています。


80’s洋楽クリスマスソング5選


シングル「December Will Be Magic Again」(’80)/Kate Bush

「December Will Be Magic Again」(’80)/Kate Bush

ケイトにとって初のアビーロードスタジオでのレコーディング曲で、リリースは翌80年のクリスマス時期になるまで温められていました。美しく幕開けを飾るピアノもケイト自身によるもので、彼女の独創的な世界観の中でやさしく響き渡る鈴の音と彼女の唯一無二の声が相まって、温かみと煌めきのあるクリスマスの到来を感じさせてくれる作品です。また、この曲にはまったく異なるバージョンも存在していて、そちらではプレストン・ヘイマンがコンガを聴かせてくれます。邦題は「12月は魔法の季節」とされていますが、正しくケイトだけが表現できるマジカルなクリスマス・ソング。リリースから40年が経とうという今も色褪せない名曲です。