加古隆クァルテット 名作『パリは燃えているか』を始めとした美しいメロディの数々がここに

引用元:ぴあ
加古隆クァルテット 名作『パリは燃えているか』を始めとした美しいメロディの数々がここに

現代の音楽シーンを象徴する“作曲家・ピアニスト” 加古隆と彼が信頼するメンバーによって構成される“加古クァルテット”のツアーがいよいよ大団円を迎える(12月23日:大阪市中央公会堂/12月29日:紀尾井ホール)。「クリスマス・スペシャルコンサート」と題された大阪公演では、クリスマスに因んで加古が作曲した『アヴェ・マリア』が披露されるほか、2003年の名作『白い巨塔』が久々に演奏されるなど、クリスマス気分を盛り上げつつ、『パリは燃えているか』など、お約束の名曲が楽しめる素敵な夕べになりそうだ。

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一方、年も押し詰まった29日の東京、紀尾井ホールコンサートは、今回2019年ツアーのグランドフィナーレ。こちらは、何と言っても『永遠と心理のテーマ』&『エヴェレストの風となれ』の2曲の初演が注目される。稀代のメロディメーカー加古隆の生み出す新たな名旋律や如何に。もちろんこちらの公演でも、お約束の名作がふんだんに聞けることは言うまでもない。2019年のフィナーレを、素敵なアンサンブルとともに過ごす喜びを味わいたい。

●公演概要

12月23日(月)大阪市中央公会堂 大集会室
12月29日(日)紀尾井ホール

●加古隆〔作曲家・ピアニスト〕

東京藝術大学・大学院作曲研究室修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に進み、オリヴィエ・メシアンに師事。現代音楽の勉学途上、1973年のパリでフリージャズ・ピアニストとしてデビューするというユニークな経歴を持つ。76年に最高位の成績で音楽院を卒業。

帰国後はオーケストラや様々な分野の作品、映画音楽、ドキュメント映像の作曲も数多い。代表作にパウル・クレーの絵の印象から作曲したピアノ組曲「クレー」や、NHKスペシャル「映像の世紀」「新・映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」などがあり、ピアニストとしての音色の美しさから「ピアノの詩人」とも評される。

映画音楽での受賞は、1998年モントリオール世界映画祭のグランプリ作品、マリオン・ハンセル監督「The Quarry」の音楽で最優秀芸術貢献賞。国内作品では、毎日映画コンクールの音楽賞(小泉堯史監督「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」)。日本アカデミー賞優秀音楽賞(杉田成道監督「最後の忠臣蔵」、小泉堯史監督「阿弥陀堂だより」「蜩ノ記」)。日本映画批評家大賞の映画音楽賞(平山秀幸監督「エヴェレスト~神々の山嶺」)。2018年公開の映画「散り椿」(木村大作監督)の音楽を担当。

2016年度(第68回)日本放送協会 放送文化賞を受賞。