YOSHIKI&KISSが紅白出場決定、会見で互いに称え合う サプライズに含みも

引用元:MusicVoice
YOSHIKI&KISSが紅白出場決定、会見で互いに称え合う サプライズに含みも

 X JAPANのYOSHIKIと、米ロックバンドのKISSが、今年大みそかに放送される『第70回NHK紅白歌合戦』に出場することが、15日、東京・渋谷の同局でおこなわれた会見で発表された。

 会見ではまず、YOSHIKIの紅白出場が決まったと発表。そして「僕の友達を…」とYOSHIKIがKISSを呼び込んだ。拍手に包まれて登場したKISS。ポール・スタンレーは「おはようございます」、ジーン・シモンズは「ご機嫌いたかですか?」と日本語で挨拶。そして、ポール・スタンレーが突如「上を向いて歩こう」をアカペラで歌い出した。YOSHIKIも思わず「そういう展開?」とニヤリ。ジーン・シモンズもその歌に続くといった“サプライズ”で会見は始まった。

 それぞれが挨拶する中で、YOSHIKIとKISSがYOSHIKI feat. KISS<YOSHIKISS>として紅白に出場することが決まったと報告。

 ジーン・シモンズは「世界中でも日本が一番好きと言っても過言ではない」とし、YOSHIKIは「KISSという伝説のバンドとステージをシェアさせて頂いて光栄です。友達でもあるので本当に楽しく思っています」と、述べた。

 KISSは現在来日公演中で、先日の東京ドーム公演ではYOSHIKIがサプライズ出演を果たしている。YOSHIKIは「本当に光栄でした」と回顧。続けて「今回は僕のほうがKISSのみなさんを紅白に招かせて頂きます。『KISS MY ASS』というアルバムでプロデュースさせて頂いて、それ以来何十年の友達です」とKISSとの友好関係を述べた。

 YOSHIKIは幼い頃に父親を亡くし、つらい思いを支えてくれたのがKISSの音楽だったという。そして、「クラシックからロックへ導いてくれたのがKISSだった」と語った。それに対してKISSは、「ファンなくてはならないということが第一優先にしている。さらに、生きることの素晴らしさ、どんなに辛いことがあっても乗り越える気持ちが素晴らしいし、偉大な人物になったと思う」と応えた。

 更にポール・スタンレーは「YOSHIKIだからこそです。ロックミュージシャンというだけではなく、日本に貢献していて社会的な影響力のある方なので、私達の仲間だと思っています」と語り、「YOSHIKIの素晴らしいところは、生きることの素晴らしさや大事さのメッセージをずっと発し続けて、私達も影響を受けている。素晴らしい人間」と称賛した。

 また、ジーン・シモンズは、「こんなにレジェンドクラスのアーティストなのに、謙虚な心があり、それを学ばせて頂きました」と続けた。

 YOSHIKIは「僕らはエンターテイナーとして色んな人に影響を与えていかなければいけない。音楽だけじゃなく、音楽以上のものがあるということをKISSから学んだ」と語り、そんなKISSと共演できることに対し「生きていて良かった」と、笑顔。

 YOSHIKIは今回の紅白は「たぶんかなりショッキングな…いつも何かやらかしてきているので。昔はゴジラを倒したり(笑)」と、過去の紅白を振り返るなかで、ゴジラに反応したジーン・シモンズが「モスラ」のテーマを歌い出し、YOSHIKIが「モスラはまだ倒してない」と返答して笑いを誘った。

 YOSHIKIは改めて「紅白は世界中でみなさん観ていらっしゃるので、こうやってKISSのみなさんが参加して頂けることによって、より世界的な番組になればいいなと思っています。そういうものに少しでも貢献できればなと思っています」と意気込み

 「今年もサプライズはある?」という質問に、YOSHIKIは「サプライズの塊みたいな人なので(笑)」と、今年の紅白でのサプライズを匂わせた。

 最後にKISSのメンバーはそれぞれ、「東京ドーム公演で一緒に演奏して光栄。人生で初めてドラムセットから離れて人に譲った。それくらい歴史に残ること」(ピーター・クリス)、「YOSHIKIは近い将来に国際大使になるんじゃないかと思う。YOSHIKIほどふさわしい人はいない」(ジーン・シモンズ)、「1977年に初来年した時から、日本人の優しさやアートと文化への尊敬を感じている」(ポール・スタンレー)、「YOSHIKIと東京ドームのステージに立って、鳥肌が立つほど感動した。何より日本のみんなに感謝を伝えたい」(エース・フレーリー)と語った。

 そしてYOSHIKIは、「こうやってKISSのみなさんと共演できること、自分でも人生頑張って生きてきたら良いことがあるんだな」と、KISSとの共演に対する喜びを言葉にした。「やるからにはゴジラを倒した以上のインパクトを」と、今年の紅白に対しての意気込みを述べた。