お尻が武器の美ボディレイヤー 「SNSがある時代に生まれてよかった」

引用元:オリコン
お尻が武器の美ボディレイヤー 「SNSがある時代に生まれてよかった」

 令和元年も残りわずか。年内最後の大型イベント『コミックマーケット97』の開催が迫り、同イベントに関する情報も増えてきつつある。そんなコミケの見どころのひとつでもある“コスプレ”は、世界のアニメ・漫画ファンからも注目されている日本のポップカルチャーのひとつだ。今回は、イベントなどでも活躍している”お尻“が武器のコスプレイヤー・りずなさんにコスプレを始めたきっかけやSNSの活用術などを聞いた。

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■メイドカフェの店長を経て本格的にコスプレ活動「忙しくてもそれ以上の達成感がある」

――プロフィールを教えてください。

【りずな】コスプレイヤーのりずなです。基本的にはコミケなど都内のコスプレイベントを中心に活動しておりますが、地方のイベントに参加することもあります。

――地方のイベントだと、どんなところに行くんですか?

【りずな】最近だと、お仕事で北海道の十勝へ行きました。コスプレのイベントが少ない地域だったので、コスプレ姿で盛り上げてきました。町おこしみたいな感じですね。プライベートでも名古屋や大阪のイベントに行くこともあります。いろんな方たちに会えるのが、地方遠征の楽しみです。

――コスプレを始めたのはいつ頃ですか?

【りずな】一番最初は、小学校の頃です。母親がお裁縫が得意で、いろんな衣装を作ってくれたんです。家の中でキャラクターになりきって楽しんでいました。そのころからきっと、コスプレすることが大好きだったんだと思います。自分からイベントなどに参加しはじめたのは20歳くらいからですが、本格的に力を入れ始めたのはここ数年です。

――なるほど。現在は、コスプレイヤーとしてのお仕事が中心ですか?

【りずな】そうですね。メインの収入源は、撮影会や地方などのイベント、デジタル写真集の頒布など、コスプレ関係のお仕事です。最近はそちらが忙しくてなかなか出勤できていないのですが、秋葉原にあるバニーガールのお店にも1年ほど籍を置いています。しっとり飲めるバーに、バニーたちがいるというような落ち着いたお店で、お客さまもジェントルな方ばかりで、とても楽しいですよ。

――バーで働く前はどんなお仕事をしていたのでしょうか?

【りずな】本格的にコスプレを始める前は、メイドカフェで店長をしていたんです。コスプレに似た感覚で、こちらもとっても楽しかったです。

――メイドさんが似合いそうですね。どうして辞めてしまったのですか?

【りずな】ありがとうございます(笑)。カフェなので、土日の日中が自由にならないということもあり、コスプレをほとんどできなかったんです。仕事も楽しかったので、割り切っていたんですけど、やはり諦めきれなくて。

――今もお忙しそうですが、お休みは取れていますか?

【りずな】平日は撮影や衣装制作、土日はイベントでほとんど埋まっていて、休日らしい休日はないですね。11月、12月は遠征も続いて、本当に忙しかったですし、今もコミケの準備に追われています(笑)。根本に好きなことだというのがありますし、充実していますし、忙しいのを乗り切ると、やりがいや達成感が味わえるので、不思議と辛さはないです。

■SNSを使ってクオリティアップ「フォロワーの存在がモチベーションを上げてくれる」

――忙しすぎてモチベーションが下がったりしないんでしょうか?

【りずな】そこを支えてくれているのが、フォロワーさんの存在だと思っています。衣装制作の途中など、集中力が切れたりするとSNSが気分転換になるんですよ。小さなことでも反応をくださると、すごく励みになりますね。より良い作品作りへの助言もいただけたりすることもあります。

――たとえばどんな反応が力になっているんでしょうか?

【りずな】衣装の途中経過の写真をアップして「楽しみ!」とか「可愛い」とか、言っていただけると、「待っていてくださる方がいる」とすごく力になります。忙しいときでも、「よくがんばったね」と言っていただければ疲れが吹っ飛ぶこともあります。また、SNSをきっかけにイベントに会いに来てくださるときもありますし、いろんな出会いも運んでくれます。心からSNSがある時代に生まれてきてよかったと思います!

――Twitterのフォロワー数が9万人もいらっしゃいますが、人気の秘訣は何だと思いますか?

【りずな】レイヤーさんの中ではまだまだ多いとは思っていないんですけど、やはり私がSNSを大切に思っているというのが大きいと思います。毎日10件以上は画像付きのツイートをアップするようにしていますが、かといって多すぎても良く思わない人もいるかな~と考えたり。投稿する時間によって見てくれている人の数も違うので、今フォロワーさんたちがどんな写真をどんなタイミングで求めているのか、かなり気を遣っていることを支持してくれている人も多いんじゃないかと思います。

――毎日10件、画像付きっていうのは。結構大変じゃないですか?

【りずな】実はすごく大変です(笑)。でも、良い反応をいただければそんなの一切苦にならないんです。メイクや衣装の研究にもなりますし、フォロワーさんの反応を見てバージョンアップを重ねることができるので。逆に反応が薄かった時にはすごく気にしてしまいます。実際、製作途中の衣装をアップした時に、反応が薄かったのがショックで、着ずに捨ててしまったこともあります。

――もったいない! 捨てなくてもいいじゃないですか!

【りずな】流行りの作品とかだとだいたい良い反応をいただけるのですが、アニメオタクゆえの作品愛から、自分の興味の基準でコスプレにチャレンジしちゃうこともあるんです。そんなときに良い反応をいただけなかったら、「今無理やり出しても、作品の良さを伝えきれない」と思っちゃうんです。やるからには、ベストな時にやりたいので。

――たしかに、タイミングってありますよね。

【りずな】ありますね。『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカ・ラングレーのコスプレは、ずっと前からやっているんですが、最近アップした画像にはこれまでの3倍くらいの“いいね”が付いたんです。来年映画があるということもあって、タイミングを痛感しました。

■“お尻”という武器を作ったことが思った以上に自分の自信につながった

――コスプレイヤーとして、SNSを最大限に活用しているんですね! 他にりずなさんが努力していることはありますか?

【りずな】毎日筋トレを頑張っています。私のアピールポイントは“お尻”なんですが、実はこれは筋トレによるもの。レイヤーとしての武器が欲しくて鍛え始めたんですが、思った以上に自信につながりました。お尻が武器になったら、背中を見せる撮影が増えてきたので、最近は背筋も鍛えています。「バックショットが美しくなった」と言っていただけるのがとても励みになります。ここでもSNSに助けられていますね(笑)。

――レイヤーさんは、体が資本でもあるので鍛えるのは有効ですよね。

【りずな】はい。筋トレをし始めてから、疲れにくくなった気がします。体だけでなく、メンタル面も強くなったと思います。“もともとのんき”説もありますけど(笑)。

――「今後はこんなコスプレイヤーになりたい!」など、目指す道はありますか?

【りずな】近い目標だと、今年中にSNSのフォロワー10万人をめざしています! ゆくゆくは20万人も目指したいな。影響力のある存在になりたいですし、末永く頑張るためにはフォロワーの数も重要な要素になると思うので。あとは、私のコスプレ姿を見た女の子に「りずなちゃんを見てコスプレをしてみたくなった」って言っていただけたら嬉しいですね。

――コスプレが大好きなのが伝わります。りずなさんにとってコスプレとはどんな存在でしょうか?

【りずな】コスプレは『自由』ですね。自分なりの表現ができる場でもありますし、たくさんの出会いをもらたしてくれるツールでもあります。

――いつまでコスプレを続けたいと考えていますか?

【りずな】特に決めていません。でも現実的な話をすると、結婚して出産して引退するレイヤーさんも多いんですよね。この先、自分の人生にいろんな分岐点があって休止することになっても、続けたいと思う限りはまた復活したいなって思います。そういう意味でもコスプレは「自由」だなと思いますね。