人気デュオ、ＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓが１５日、東京ドーム公演を行った。前日１４日と合わせて７月にジャニー喜多川さんが亡くなってから初のコンサートで、堂本剛（４０）が恩師への思いを込めて作詞作曲した「ＹＯＵ．．．」を２人の友情を描いた“キンキバージョン”で初披露した。剛は突発性難聴を患っているが、「ジャニーさんのお別れの会をやったドームに立ちたい」と２年ぶりに凱旋。堂本光一（４０）は「ジャニーさんがいたからここに立てる」と感謝した。
キンキが“ホームグラウンド”に帰ってきた。
東京ドームでの公演は、この日が５８回目。１９９８年から２０１７年まで２０年連続でライブを行うなど、２２年間で総動員数は３１９万４０００人に到達した。
１７年６月に剛が左耳に突発性難聴を患い、同１２月の東京ドーム公演は耳への負担を考慮して全編オーケストラで構成。昨年の“休止期間”を経て、この日は「ギターを奏でる剛」と「踊る光一」という新たなコンセプトで魅了した。
ライブ初披露となった「ＹＯＵ．．．」は、ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長（３７）が７月にジャニーさんの火葬場で剛に楽曲制作を依頼し、完成した作品。剛は「１６パターン書いて、火葬場で光一との間に芽生えた友情を書いた詞もある」と初告白した。
♪君が涙を はじめて見せてくれた 気づかないふり 出来なかった どんなひとにも悲しみが流れてる 背中を掌で撫でた
剛はＣＤデビュー前から２５年以上ともに歩んだ相方の涙に心を打たれ、「光一の方が傷を負っている。できるだけ隣でフォローしたい」と思いやった。「ライブではこのバージョンで歌いたい」とアンコールの最後に「ＹＯＵ．．．～ＴｈａｎＫｓ ２ ＹＯＵ～」として“キンキ版”を情感豊かに歌い上げた。
光一は「ＹＯＵ．．．」の前に熱唱した人気曲「ボクの背中には羽根がある」にちなみ、「僕らに羽根をさずけてくれたのはジャニーさん」と感謝。「東京ドーム公演には毎回来て、ベンチから見ていてくれた。歌詞に『あなた』や『君』とあると姿が思い浮かぶ」としみじみ振り返った。
終演後、大型スクリーンに映し出されたのは笑顔で並ぶキンキの写真。光一は「ジャニーさんの病室で撮った」としみじみ。公開用にトリミングされているが、実はベッドに横たわる恩師がいたスリーショットだったと明かし、「いまだに不思議な感覚。一生（この気持ちを）持ち続けると思う」と天国の恩師とともに今後も歩んでいく。
ＫｉｎＫｉ熱唱！「お別れの会」行った場所にジャニーさんに「ＹＯＵ．．．」
引用元：サンケイスポーツ
