中川翔子 大人になって感じた“あのとき死なないでよかった” 悩みを抱える10代に伝えたいこと

引用元:TOKYO FM+
中川翔子 大人になって感じた“あのとき死なないでよかった” 悩みを抱える10代に伝えたいこと

アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。12月12日(木)の放送は、中川翔子さんが登場。悩んでいる10代の子たちに伝えたいことについて話してくれました。

坂本:中川さんは12月4日(水)に新アルバム『RGB ~True Color~』をリリースされました。この“RGB”というのは、原色という意味ですよね?

中川:はい、そうなんです。光の3原色という意味で、赤・緑・青を組み合わせると、光なので黄緑にも紫にも、好きな色になれちゃうんですね。全部集まると、光の白になる。私は歌うことが好きなので、声を出すお仕事やラジオ、絵を描いているときや猫と遊んでいるときなんかも、全部の瞬間が楽しいし、歌の仕事に繋がってきている。

だけど、人生的な意味で失敗したり悩んだりしたこともいっぱいあるし。過去のことを振り返ったときに“あのとき死ななくて良かったな”って思うことが、大人になってから感じることがたくさんあって。なので、過去のそうした瞬間も必要な色だったなと思うと、私自身もいろんな色でできているなと思ったので、このタイトルにしました。

(中略)

曲にもしているんですけれど、すごく死にたかったり悩んだりしているときこそ、好きなものが(自分のなかに)ガッと入ってくるんですよね。このころに見つけたものが、今と未来を助けてくれたなって。歌うことも絵を描くことも、他のことも全部そうなんですけれど。大人になってから“そういう10代の子たちに、何か届けられたらいいな”って考えながら活動するようになりましたね。

坂本:歌もそうなんですけれど、本も書かれていますよね。

中川:そうなんです! 「死ぬんじゃねーぞ!! いじめられている君はゼッタイ悪くない」(文藝春秋)という本を書きました。

坂本:本当、タイトルが一番のメッセージですけれども。

中川:いじめとかのせいで“死にたいな”ってばかり思っちゃう癖がついちゃっていたんですけれど、それを生き延びるために無理やり好きなものを見つけてハマってっていうことをしていたら、それがいつしか自分を助けてくれて。学校の外に“あっ、同じことが好きな人がいるんだ”って、だんだん気づけたけれど、最初はその環境(学校)だけだから見えないんですけれども。

今になってみると、“死なないでよかったな。あのころの自分、そのまま好きなことをやっててね”って声をかけたくなる。今生きているのもミラクルだって思うので、ライブのときとかも「死ぬんじゃねーぞ!」っていつも言ってたんですけれど(笑)。最近はそこに「そして長生きしてね」って添えるようになりました(笑)。

(TOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」12月12日(木)放送より)