C-3PO役アンソニー・ダニエルズへの愛に溢れる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』来日記者会見

引用元:IGN JAPAN
C-3PO役アンソニー・ダニエルズへの愛に溢れる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』来日記者会見

すべての「スター・ウォーズ」映画のナンバリングタイトルで不運なプロトコル・ドロイドC-3POを演じている英国出身の俳優、アンソニー・ダニエルズは、同フランチャイズの新作映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のプロモーションのために来日し、東京で行われたプレスカンファレンスで敬愛と注目を一身に浴びた。
1時間のカンファレンスの間、集まったメディア陣による質問の多くはダニエルズを対象にしたもので、J・J・エイブラムス監督と脚本家のクリス・テリオもダニエルズに盛大な賛辞を送っている。『スカイウォーカーの夜明け』で共演しているデイジー・リドリーとジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、そしてルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長も登壇した。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」画像・動画ギャラリー

ダニエルズは最初に日本語が話せないことを謙遜した態度で釈明する。「『スター・ウォーズ』の映画では、私のキャラクターは600万種類以上のコミュニケーション手段を自由に操れますが、残念ながら日本語はそこには含まれていません」と同氏はカンファレンスの冒頭に話した。
ダニエルズは、スピンオフの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ/ストーリー』と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でのカメオ出演を含め――『ハン・ソロ』ではもと詐欺師で、奴隷として鉱山送りになったウーキーの仲間のタックとして登場――「スター・ウォーズ」のすべての劇場公開映画に出演している唯一の俳優である。『ローグ・ワン』や多くのスピンオフ、『シュガー・ラッシュ:オンライン』や『LEGO ムービー』などのパロディ作品では3PO(Threepio=ファンによるC-3POの愛称)を演じている。フランチャイズのベテランとして、ダニエルズは「スター・ウォーズ」に40年ものキャリアを捧げ、ファンからリスペクトされている。
「すべての映画に出演できたことは並外れた栄誉です」とダニエルズ。「私はこのステージにいる人たちがみな、私の俳優人生を見て育ち、そしていまは私と同じ映画に出演していることに突然気づきました。これは全世界で40年以上も続いている『スター・ウォーズ』の魔法だと思います。そのすべてが1977年のジョージ・ルーカスの才能から始まったのです」

「スター・ウォーズ」のファンにとって、C-3POは重要なキャラクターである。主要キャラクターの中で、彼は相棒のR2-D2と共に、シリーズの最初から登場している。黒澤明監督の1958年の名作『隠し砦の三悪人』にインスパイアされたジョージ・ルーカスは、銀河系全体の運命にかかわる壮大なドラマを、人に仕える2体のドロイドの視点から描き出し、さもなければ複雑で分かりにくくなるであろう物語に、誰でもすぐに入れる入口を作った。
3POはまた、ハン・ソロの皮肉を込めた冗談の対象になったり、ドタバタ喜劇調のユーモアをもたらすためにバラバラにぶち壊されたりして、映画に陽気さを加えている。彼がいつも些細なことにこだわって、チームメイトをイライラさせている様子は、実に愛らしい。熟練した映画俳優であり、パントマイム・アーティストであるダニエルズは、この身体能力を要求する大変な役に重要なニュアンスを持たせている。
「スター・ウォーズ」映画の長年にわたるレガシーについて、ダニエルズはこのシリーズが技術の発達と共に姿を変え、また進歩した技術が映画鑑賞の形式にも影響を及ぼしていると発言。そしてもちろん、そこには高品質なストーリーも必要不可欠だ。

「当初(1977年)はまだホームビデオがなく、映画を観るためには劇場へ足を運ぶしかありませんでした」とダニエルズは説明する 。 「人々が1つの場所に集まって映画を観ていたので、共同体としての感覚が芽生えたのだと思います 。 のちにホームビデオの魔法のおかげで、同じ映画を何度も観ることが可能になりました 。 そして電子メディアが登場し、『スター・ウォーズ』の普及に大きく寄与しました 。 我々の家族がますます大きくなり、もう3つの世代にわたっていますが、自分がそのスタート地点に立てたことをとても光栄に思っています 。