フジ鈴木唯アナ、私たちは引き立てる側「何で取材受けてるんだよと言われそうですが…」

引用元:スポーツ報知
フジ鈴木唯アナ、私たちは引き立てる側「何で取材受けてるんだよと言われそうですが…」

 アナウンサーの素顔に迫る「Ho!送局の華」、今回はフジテレビ系「東アジアE―1サッカー選手権2019」でMCを務めるフジテレビの鈴木唯アナウンサー(26)。新人時代からスポーツに関わり、入社4年目にしてサッカーの中継番組、W杯も現地に行く活躍ぶりだ。この日が26歳の誕生日。最近、若手アナに「毒舌キャラ」「あざといキャラ」が増えてきているが「私はキャラなんてどうでもいいんです」と笑う。(浦本 将樹)

 いたずらっぽい笑顔を交えながらも、サッカーの話題になると鈴木アナの表情は真剣だ。

 現在開催中のE―1選手権。2年ごとに日本、韓国、中国の持ち回りで開催し、この3か国に、予選を勝ち抜いた1チーム(今回は男子・香港、女子・台湾)の総当たり戦でアジア最強を決める。

 「前回は日本開催でしたが、男女ともに2位で悔しい思いをしました。先月の女子のメンバー発表会見でも高倉監督が『東京五輪まで一つも負けない』と言っていました。どう悔しさを晴らすのかが楽しみです」

 男子では横浜F・マリノスの仲川輝人(27)、女子では日テレ・ベレーザの田中美南(25)に注目する。

 「仲川選手は今季、得点ランキングでもトップの15点(マリノスの同僚・マルコスジュニオールとタイでJ1得点王に)。代表初招集にして背番号10です。森保監督の期待の高さが分かります。田中選手は4年連続リーグ得点王を取っているすごい選手。フランスW杯では選ばれずに話題になりましたが、それでも腐らなかった。本人にも熱い思いがあるでしょう」

 E―1選手権はこれまでもスターを生んできた。

 「セレッソ大阪の柿谷曜一朗選手も、この大会で代表初招集されて大会得点王にも輝き、一気にブレイクしました。今回はどんなスターが誕生するのか」

 元々、スポーツ志望。サッカーは入社年度から担当し、思い入れもある。

 「アディショナルタイムで、選手が本気で点を取りに行く姿勢が好き。ずっと本気は出しているとは思いますが、最後の最後の、最後のチャンス。ボールが外に出てもダッシュでリスタートに向かいますよね」

 仕事は選手のインタビューが多い。

 「サッカーをやってもいない私がマニアックな戦術を語ると『何であなたが?』と思われる。選手の経歴など調べて分かることを知らないと失礼ですが、戦術などは、私と同じように分からない視聴者もいると思います。分からないことは素直に聞くようにしています」

 入社4年目、数々の失敗もしてきた。2017年のカンヌ映画祭では現地で長谷川博己(42)をインタビュー。「いかがでしたか?」と聞くと「最高でした」と返ってきたのだが…。

 「何が最高だったんだろうと思って『何が、ですか?』と聞こうとしたら『何が』の後に間を開けすぎて“タメ口”をきいた感じになった。多くの方に叱られました」

 さらに木村拓哉(47)が記念撮影をした際「私が撮ります」とカメラマン役を買って出たが…。

 「『ハイ、チーズ』と撮ってみたら逆光だったみたいで。木村さんからも『何も写ってないじゃん』と突っ込まれて。何で私、名乗り出ちゃったんだろうと後悔しました」

 現在はスポーツと「めざましテレビ」(月~金曜・前5時25分)で火、水曜のエンタメを担当。「やりたいことができて、本当に恵まれすぎています」と喜ぶ。

 最近ではテレ朝・弘中綾香アナ(28)の「毒舌キャラ」や元TBS・田中みな実アナ(33)の「あざといキャラ」など、個性豊かなアナウンサーが多い。「怒りっぽい性格」を自負し、社内では「意外と毒舌」の声もある鈴木アナ。目指すキャラはあるのだろうか。

 「私はキャラとかどうでもいいんですよ。売れたいという気持ちもないです。アナウンサーという仕事を考えると、自分が目立つのは間違っていると思います。あくまで私たちは引き立てる側だと思うので。『だったら何で取材受けてるんだよ』と言われそうですが(笑い)」

 ◆鈴木 唯(すずき ゆい)

 ▼生まれ 1993年12月13日、東京都出身。26歳
 ▼入社 早稲田大学国際教養学部卒業し、2016年入社。同期は上中勇樹、堤礼実、永尾亜子、藤井弘輝アナ
 ▼担当番組 「Live News α」(月~木曜・後11時40分、金曜・深夜0時10分、金曜スポーツ)、「S―PARK」(土曜・深夜0時35分、日曜・後11時15分)
 ▼趣味 スポーツ観戦、旅行
 ▼特技 剣道2段、TOEIC990点、漢検2級
 ▼スポーツ歴 小中学校で剣道、ほかは水泳やゴルフも
 ▼好きなもの 海、ビール、良い匂いのもの
 ▼血液型 B
 ▼モットー 「やらない後悔よりやる後悔」
 ▼休日の過ごし方 一日中ベッドでゴロゴロしながら、携帯・漫画・ゲーム
 ▼苦手なもの 卵、動いている鳥と魚、長距離走

報知新聞社