2020年公開の『ブラック・ウィドウ』、アメコミファンが期待必至の新要素とは

引用元:マグミクス
2020年公開の『ブラック・ウィドウ』、アメコミファンが期待必至の新要素とは

 2020年5月1日(金)に公開予定の映画『ブラック・ウィドウ』の特報映像が2019年12月3日(火)に全世界で解禁されました。同作では、元KGBのスパイにしてアベンジャーズの一員である女性ヒーロー、ブラック・ウィドウを主役に、これまで断片的にしか語られなかったブラック・ウィドウの過去と秘密が明らかになるといいいます。

【画像】ファンを魅了!「ブラック・ウィドウ」マーベル映画での軌跡(7枚)

 マーベルの最強ヒーロが集まる「アベンジャーズ」のなかでブラック・ウィドウは屈指の人気を誇るも、2019年に世界的ヒットとなった映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では命を落としてしまうという展開で観客に衝撃を与えました。

 本作では、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの時期を背景に、孤独な暗殺者だったブラック・ウィドウがアベンジャーズの使命にたどり着き、自分自身と向き合う姿が描かれます。ブラック・ウィドウを演じるスカーレット・ヨハンソンの華麗なアクションは見ものですが、それ以外にも本作には魅力的な要素が含まれています。

 ブラック・ウィドウは、映画版と原作では生い立ちに違いがあり、本作では映画版の新設定が明らかになるとされています。彼女は世界トップクラスのアスリートで、体操やアクロバット、空中曲芸、さまざまな武道、射撃術を身に付けたスパイとして活躍します。

 幅広い諜報訓練を受け、アベンジャーズの頭脳としても活躍してきましたが、生い立ちに関して情報は少なく、公開された特報映像については早くも原作との違いがすでに指摘され、ファンの間で話題が広まっています。

 さらに、本作では主人公であるスカーレット・ヨハンソンのブラック・ウィドウ以外に、イェレナ、そしてメリーナほか複数の“ブラック・ウィドウ”が登場すると明かされており、どんな物語になるのかが期待されます。


2020年公開の『ブラック・ウィドウ』、アメコミファンが期待必至の新要素とは


映画『ブラック・ウィドウ』に登場するとされる、タスクマスター。画像はコミック版『タスクマスター#1』(Marvel)

初めて実写化されるヴィラン「タスクマスター」は、最強の鬼教官

 映画『ブラック・ウィドウ』の脚本は『キャプテン・マーベル』を手がけた女性脚本家ジャック・スカエファーが務めており、シリアス路線だけではない、女性の琴線にも触れる場面を描いてくれるのではないでしょうか。キャプテン・マーベルは一般的にマイナーなキャラクターでしたが、同作でストーリーが高く評価され、強い女性ヒ-ローをしっかりと表現したように、今作の物語にも期待が寄せられます。

 また、アメコミ原作の映画作品で毎回注目され、欠かせないのがヴィラン(悪役)の存在です。今作のヴィランは、予告編にもすでに登場しているタスクマスターです。

 スーパーパワーを持たない“人間”として活躍するブラック・ウィドウに、タスクマスターは同じ人間として対峙するのですが、一度見た人物の動きや技を記憶する「写真的反射(フォトグラフィック・リフレクシズ)」の能力を持つ傭兵です。原作では、アベンジャーズのヒーローたちと数々の戦いを繰り広げてきた人気キャラでもあります。

 彼自身の強さも折り紙付きですが、能力の真骨頂は覚えた技や技術を他人に的確に教えること。その能力で傭兵軍団を育て、金のために仕事を請け負う傭兵として活動しています。さまざまな敵を育ててきた教官的な立場は唯一無二といえるでしょう。

 人間であるタスクマスターには再現できない技術も、教え子側が似た能力を持っていれば教えられるという特性もあり、同作品だけでなく今後の作品にも大きく関わってくる可能性があります。特報映像では弓矢を使用しているシーンがあり、今作ではアベンジャーズのホークアイも登場することが分かっているため、彼の戦闘技術をコピーした姿なのではないかと推測もされています。

 映画『ブラック・ウィドウ』では、タスクマスターは白いフードに骸骨を模したマスクといったコミックで定番の姿ではなく、そのデザインは抑えめになっています。素顔も明かされていないため、その正体がスト―リーに深く関わってくる可能性は高いでしょう。マスクキャラはどんな作品でも予想を裏切ってきますので、この点もファンが期待せずにはいられないポイントとなるでしょう。

大野なおと