小籔「絵が浮かぶような楽曲」ROTH BART BARONのスペシャルライブ

引用元:TOKYO FM+
小籔「絵が浮かぶような楽曲」ROTH BART BARONのスペシャルライブ

小籔千豊が新MCをつとめ、“ライブ音楽とビールが生み出すゆたかなひととき”をテーマに、あなたのすぐそばで素敵なアーティストたちが生ライブで生きた音楽を届けるTOKYO FMの番組「KIRIN BEER “Good Luck”LIVE」。12月7日(土)の放送には、2人組バンドのROTH BART BARON(ロット バルト バロン)が登場しました。

ROTH BART BARONは、ボーカル&ギターの三船雅也さん、ドラムスの中原鉄也さんによる、2人組フォークロックバンド。サイケデリック、フォーク、エレクトロニカなどを取り入れた緻密なサウンドと、三船さんの美しいファルセットボイスによる、壮大なスケールの楽曲が持ち味です。11月20日(水)には4枚目のアルバム『けものたちの名前』をリリースしています。

MCの小籔が、大学時代にバンドを結成したことを紹介すると、三船さんが「大学時代、お互い別々の進路だったんですけど、僕は1人で音楽を作っていて、彼は別のバンドでドラムを叩いていて、『じゃあ一緒に遊ぼうよ』みたいな感じです。結成10周年なんですけど、その半分の5年くらいは中原の家に籠ってウジウジ遊んでいただけなんで。『ライブハウス怖いね』とか言っていたんですよ」と経緯を話します。

さらに小籔が「インドアの2人がここまで来るとは思っていなかったでしょう?」と突っ込むと、三船さんは「がんばって外に出ていますよ!」と照れ混じりに言っていました。

ライブはベース&キーボードのサポートメンバーを加えた3人編成。三船さんが「さっきリハーサルやったら、すごく大きい感じで鳴らせたから、ドカーンとでかい、宇宙が見えるライブにしようと思います!」と力強く語ってライブがスタート。1曲目「けもののなまえ」は、ピアノメインのサウンドに乗せて、三船さんが見事なファルセットボイスを放っていく美しい曲で、冒頭から引きつけられます。

続く「Skiffle Song」はドラムスの土着的なビートとともに高揚していき、壮大なイメージを描く曲で、圧巻の演奏です。3曲目「MΣ」もドラマチックな展開で、中原さんの激しいドラミングが聴きものです。

後半は一変して、アッパーなビートのロックナンバー「春の嵐」から始まり、明るいメロディーでどんどん突っ走っていきます。次の「HERO」は、切実な祈りを込めたようなボーカルが素晴らしい曲です。

ラストスパートにさしかかり、「ウォーデンクリフのささやき」は、低音でつぶやくような歌声を聴かせる静かな曲で、じわじわと感動が押し寄せます。そしてラストの曲「iki」は、これも低音のやわらかな声で神妙に歌い、深い余韻を残してライブは終了しました。

終了後、小籔が「ほんまに宇宙とか地球とか地平線とか、ときにはあんまり誰もおらへん東京感とか、明け方のモンゴルとか。そういう絵が浮かぶような楽曲でしたね」と感想を伝えると、三船さんが「小籔さんはロマンチックですね」と語っていました。


小籔「絵が浮かぶような楽曲」ROTH BART BARONのスペシャルライブ


ROTH BART BARON

演奏した7曲はすべて、最新アルバム『けものたちの名前』からの新曲で、今の充実した状態が伝わってくるようなライブでした。

Set List
1.けもののなまえ
2.Skiffle Song
3.MΣ
4.春の嵐
5.HERO
6.ウォーデンクリフのささやき
7.iki

(TOKYO FM「KIRIN BEER“Good Luck”LIVE」2019年12月7日(土)放送より)