信仰と愛の間で葛藤する女性たち 映画『ロニートとエスティ』監督コメント

引用元:CINRA.NET

セバスティアン・レリオ監督の映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』についてのコメントが到着。あわせてメイキング写真が公開された。

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『ナチュラルウーマン』でチリ代表作として初めて『アカデミー賞』外国語映画賞を獲得したセバスティアン・レリオが監督を務めた同作は、厳格な正統派ユダヤコミュニティーで生まれ育った2人の女性、ロニートとエスティが信仰と愛の間で葛藤する様を描いた作品。ユダヤ教指導者の父と信仰を捨てて故郷を去ったロニート役を、企画段階からプロデューサーとして参加したレイチェル・ワイズ、幼なじみのドヴィッドと結婚してユダヤ社会で生きるエスティ役をレイチェル・マクアダムスが演じた。原題は『DISOBEDIENCE』。2月7日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

セバスティアン・レリオはレイチェル・ワイズとの映画制作について「僕がこのプロジェクトを引き受けた主な理由の一つは、レイチェル・ワイズが関わっていた事だ。僕は常に彼女を敬愛していて、彼女の反骨精神をもつロニートに魅かれずにはいられなかった。僕は彼女がロニートを演じる事を念頭に置いて脚本を書き上げた。僕が常に敬愛してきた彼女に関するあらゆることが具現化され、光り輝くチャンスとなった。ロニートのパーソナリティーが複雑な感情を表現できる多くのチャンスを生み出した」とコメント。

また抑圧されたユダヤ教が背景にあるコミュニティーにおいて、ロニートとエスティという2人の女性を描いたことについて「物語はロニート、エスティ全ての感情のスペクトルを追究する。彼女たちはとてもリアルで、とても親しみを感じさせる。観客は登場人物たちと一緒にダイニングテーブルに座っていたりベッドに横たわっていたりする感覚となる。たとえロンドンのユダヤ教超正統派地区の覆い隠された世界の事をあまり知らなくても、この映画はとても身近な、不思議と慣れ親しんだような感情を起こさせるんだ」と述べている。

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