梅宮辰夫さん“遺作”著書で「じゃあな、あばよ。」 20日の発売前に…

引用元:スポーツ報知

 12日に亡くなった梅宮辰夫さんの“遺作”となった「不良役者」(双葉社)は、週刊大衆の連載「番長『銀幕夢物語』」をまとめたもの。編集者・長坂肇さん(41)は「豪快だけど、全てを包み込むような大きな方でした」と話した。

 最後に会ったのは4月24日、真鶴の自宅だった。透析の翌日で「体調を心配していましたがお元気でワンちゃんをかわいがりながら3時間もお話しくださいました」。連載の依頼を快諾した梅宮さんはこう条件を付けたという。「当時あったことを“俺の顔”でしゃべるから忖度(そんたく)とか気を使うことはやめてそのまま載せてくれ」。長坂さんは「『その質問やめてよ』とかNGは一切ありませんでした」と男気に感謝した。

 単行本の「おわりに」で梅宮さんは「梅宮辰夫は不死身だって言う人がいるし、俺も案外そうかもしれないなって思うこともあった。でも、さすがに次の復活はないな」とつづり、映画ファンへの別れのあいさつとして「じゃあな、あばよ。」で結んでいる。梅宮さんは20日の発売を前に天国に旅立った。長坂さんは「(発売が)遅かったなと…」と感謝とともに本を渡せなかったことを悔やんだ。

報知新聞社