桂春蝶らが同期三人会 三金さん急死で「結束が固まった」

引用元:東スポWeb

 落語家の桂吉弥(48)、桂春蝶(44)、桂かい枝(50)が12日、神戸市の喜楽館で「特選三人会 3DAYS in 喜楽館」(来年1月24~26日=同所)の発表記者会見を行った。

 1994年に上方落語の世界に飛び込んだ同期3人による落語会。今回、喜楽館での公演を決めたことについて3人は「(大阪市の天満天神)繁昌亭は、なかなか3日連続で日程を押さえられないけど、喜楽館は夜は意外と空いてる。喜楽館にもお客さんに足を運んでもらえるきっかけになるよう、ネタのチョイスをしてます」と来場を呼びかけた。

 これまでも事務所の垣根を越え、大阪や東京などで「くしかつの会」を開いてきた。春蝶は「仲良しといいながらも、どこかで『こけろ、こけろ』と思っているのが同期。常にチェックしていて『同期の桜を見る会』と思っている」と時事ネタを織り交ぜ、仲の良さをアピール。かい枝から「協会費使ってお客さんを呼んで」と合いの手が入ると「顧客リストは、ただちにシュレッダーにかけますけどね」と畳かけた。

 この日、今年一年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「令」に決まったが、自身の一字を求められたかい枝は、さんざん悩みぬいた末に「海外の方との交流も多かったし『交』かな」。吉朝から「性交の『交』ね。そっちの交わりは?」とツッコまれ「あんまり…」と苦笑した。

 今年は3人の同期である桂三金さん(享年48)の急死という悲報もあった。

 春蝶が「三金君が亡くなって同期のありがたみを深く感じた。結束が固まった。でも、太っている人がいなくなると、ロス感がすごい」と話すと、吉弥も「やりたいことやらな、悔いが残る気するって思いましたね。ウチの師匠(桂吉朝さん)も50歳で亡くなったし、50歳くらいって厄年のような気するわ」としみじみ。かい枝は「三金は何でもかんでもやってくれたいい人。師匠(桂文枝)に対する気遣いもすごかった。本当は卓球もうまいのに、最後の最後までやって、負けてあげるような気遣いをしていた」と明かした。