第1次世界大戦の記録映像を復元、ドキュメンタリー「彼らは生きていた」公開

引用元:映画ナタリー

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが監督を務めたドキュメンタリー「They Shall Not Grow Old」が、「彼らは生きていた」の邦題で1月25日より公開される。

第1次世界大戦の記録映像をジャクソンが再構築した「彼らは生きていた」。2200時間以上ある、モノクロで無音で不鮮明な100年前の映像を、400人以上のアーティストを動員して修復、着色、3D化した。バラバラのスピードで撮影されていた古い映像を現代の24フレームに修正するため足りないフレームを作成するなど、最新のデジタル技術が使用されている。また、当時は録音技術がなかったため、BBCが所有していた退役軍人たちのインタビュー音声を追加。兵士たちの口の動きを読唇術のプロが解析した言葉や効果音も加えられた。

本作には、戦車の突撃、爆撃、塹壕から飛び出す歩兵など戦場の風景ばかりではなく、食事や休息を取る兵士たちの日常も捉えられている。ジャクソンは完成した本作を鑑賞して「フィルム上の人々の人間性に心を打たれた。復元は、実際にそこにいた人たちの人間性を引き出すんだ。この映画がこの人々を再び僕たちの生活の中に連れ戻すと実感したよ」と語った。なお本作は、現在アメリカの映画批評サイト・Rotten Tomatoesで100%フレッシュの評価を得ている。

「彼らは生きていた」は東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。

※「彼らは生きていた」はR15+指定作品

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