読モの先駆け小川淳子さん死去 懸命に闘病、加藤夏希ら悲しみの声続々

引用元:THE PAGE

 大学在学中からファッション誌「JJ」の“読モ”(読者モデル)として人気を博し、地元神戸で自身が立ち上げたブランド「Chesty」を運営する株式会社JOC代表をつとめていた小川淳子さんが3日、脳腫瘍のため死去していたことがわかった。39歳だった。「Chesty」公式サイトが11日、発表した。葬儀・告別式は近親者中心の家族葬として済ませており、後日「お別れの会(仮称)」を開く予定という(日時・場所等は未定)。

加藤夏希、村松崇継ら悲しみのコメント

 同サイトは訃報として「弊社代表取締役社長 小島(旧姓:小川)淳子が、2019年12月3日(火)に逝去いたしました。ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と発表している。

 この訃報を受け、ネット上には「驚いた。あまりに若すぎる」「昔よくJJで見た」「あこがれの人だったのでショック」「品行方正で作られるお洋服のセンスも良かった。残念」など、悲しみの声が続出している。また、ともに「JJ」で活躍した女優の加藤夏希も自身のSNSで「じゅんちゃん 大変だったね、辛かったね」などと追悼のコメントを発表した。

 また、プロデューサーで作曲家、ピアニスト、シンガーソングライターでもある村松崇継も自身のブログで「小川淳子さんが永眠されました。突然のことで、本当にショックで今はまだ信じられません。Lovely Notes of Lifeのアルバムの楽曲達は本当に小川淳子さんと一緒に、大事に作り上げたもの。彼女の想い、1日、1日を大事に笑顔で輝かせて行こう そんなメッセージが込められています。笑顔こそ最高のジュエリー という曲が生まれたのも小川さんのおかげです。天国でもずっとずっと輝いていてください。。本当にありがとう」と心境をつづった。

夫・小島裕介氏「懸命に病と闘って……」

 小川さんは1979年12月25日生まれ。神戸海星女子学院小学校から同高等学校を卒業。神戸女学院大学英文科に在学中から人気ファッション誌「JJ」の読者モデルを務め、いわゆる“読モ”ブームの先駆け的存在となって若くしてファッションの世界で活躍を始めた。卒業後は企業に勤めながらネイリストの資格を取得し、2003年にネイルサロンを開店した。同じ頃、カジュアルアイテムのデザインを経て自身のブランド「Chesty」を立ち上げ、デザインからプロデュースまで担当。「大人の女性に向けた華やかで上品なワードローブ」をテーマに、05年には三宮にアンテナショップを開店するなど事業を拡大、昨年にはブランド15周年を迎えた。また、「Chesty」の他にもクチュール感を活かした“MissAdora”を提案。2児の母親でもあり、子供服“Chestypetite”も手がけていた。

 夫で同社副社長・小島裕介氏は「Chestyのプロデューサー、そして妻の小川淳子は家族とともに懸命に病と闘って参りましたが、誠に残念ながら永眠しました。いつも、お客様、お仕事の関係者、家族に心配りをし、クリエイティブな発想で周りの人を喜ばせる、とても明るく優しい人柄でした」とコメントを発表。「ファッションへの影響力や、幼い子供の成長を考えると、これからもたくさんできることがあり、悔やんでも悔やみきれません。ただ、皆様や家族に愛され、たくさんの素晴らしい仕事に恵まれ、充実した時間を送ったと思います」として、今後も小川さんが遺した「幸せをお届けする」を忘れずに「Chesty」を昇華させていくという。

(文・志和浩司)