宮川花子さん65歳「多発性骨髄腫」公表 復帰メド立たず 夫婦の涙

夫婦の絆で乗り越えてきた重い病との闘いを初告白。知られざる苦悩の日々が明かされた。

会見で語った夫婦二人三脚での闘病

宮川花子さん(65)「毎日、大助くんが、カーテンばっと開けるたびに、“生きとかなあかん”、“生きとかなあかん”と思いました。だから、晩に寝るのが怖かったですね」

めおと漫才コンビの宮川大助・花子の宮川花子さんが、血液のがんの一種である多発性骨髄腫のため、闘病中であることを公表。
600日に及ぶ夫婦の闘病記を追った。

11日午後、車いす姿で、会見場に現れた宮川花子さん。
2019年6月から舞台を休んでいたため、療養からの復帰に関する会見とされていたが…。

花子さん「きょうは特にですね、ラグビーのパレードがある中、今ごろ皆さん、そちらを見たいと思いますが、わたしもそちらを見たかったんですけれども」

大助さん(70)「ラグビーのパレードあったの?」

花子さん「もういいから、ビデオ撮ってきてるから。今回、復帰会見ということになっておりますけど、まだ復帰のめどはまったく立っておりません」

会見で、花子さんは、血液のがんの一種である、症候性多発性骨髄腫のため、治療に専念していたことを告白した。

2018年3月の検査で、腰に腫瘍があることがわかった花子さん。
ここから、夫婦二人三脚での闘病が始まった。

つらい化学療法やリハビリに励んできた花子さんを、夫の大助さんは献身的に支えてきた。

夫の大助さんが病室からいなくなると、「絶対、自分のためには泣いたらあかんと思ってます。扉が閉まるまで我慢します」と話した。

夫のいない病室で流した涙。11日の会見では、この間の思いが初めて明かされた。

花子さん「(病室で)毎日、大助くんがカーテンを開けるたびに、『生きなあかん、生きなあかん』と思いました。だから、晩に寝るのが怖かったですね。いろいろ治療、手術、放射線、3つの方法を経験いたしまして、それでも生きられるということが自分で証明できたし、これからも証明していきたいので、皆さま方に、諦めずに治療して、命を1日でも大切に延ばしていってもらいたいなと思って、今回、この会見に臨みました」

現在、花子さんの症状は落ち着いているものの、退院や仕事復帰の時期は未定だという。

大助さん「余命6カ月です(と言われた)。女房はその時に、もう腹くくったそうなんです。大助・花子の余命6カ月、そこから今、ここに座っています。イッツショータイム! と僕言いました。始まりです」

花子さん「何言ってんの!」

息の合った夫婦の掛け合いで、笑いに包まれた会見場。

大助さんは会見後、妻への思いを、「生きてるうちに、女房大事にせないかんですね。あんだけほれて一緒になった伴侶ですから。今は2人で、2度目の恋愛をしているような感じなんですよ」と明かした。

(「Live News it!」12月11日放送分より)