傷をさらけ出す男女描く、岡本玲×中山求一郎「ダニーと紺碧の海」

岡本玲と中山求一郎の二人芝居「ダニーと紺碧の海」が、1月17日から20日まで東京・小劇場楽園で上演される。

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本作は1983年にジョン・パトリック・シャンリィによって書かれた作品。アメリカ・ニューヨークのブロンクスにある深夜のバーを舞台に、心の痛みを暴力でしか吐き出せない孤独な男・ダニーと、過去の罪から立ち直れずに心を閉ざす女・ロバータが、会話を通して互いの傷をさらけ出し、関わり合っていく様子が描かれる。

岡本は「ひとりでは自分を肯定でなかったわたしたちが、それぞれを受け入れ尊敬し、そして、未来の自分に期待したい。皆さまに希望をお届けできる舞台を、つくります。劇場でお待ちしています」、中山は「周りの俳優仲間や御世話になっている人達に、『で、お前は何者なんだよ』と問われ続けて数年。何人かには『役者やめたら?』とまで言われました。僕は、何者でもなかった。気付いていたつもりだったけど受け入れるのは厳しくて、でもせめて俯いて黙っているのはやめようと思って、劇場を借りました。来年の予定なんてまだ分からないかもしれないけど、僕らのお芝居をぜひ観に来てください」とコメントしている。

なお本公演の前売りチケットは全日程で完売しており、続報は公式Twitter(@deepbluesea2020)でアナウンスされる予定だ。

■ 岡本玲×中山求一郎 二人芝居「ダニーと紺碧の海」
2020年1月17日(金)~20日(月)
東京都 小劇場楽園

作:ジョン・パトリック・シャンリィ
訳:鈴木小百合
出演:岡本玲、中山求一郎