現役看護師の僧侶が贈る「自分を責めてしまう人」へのアドバイス

引用元:ニッポン放送
現役看護師の僧侶が贈る「自分を責めてしまう人」へのアドバイス

現役の看護師であり僧侶の玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)が、3月30日(月)放送のニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」内のコーナー「ゲストとハッピー!」に生出演し、人の悩みの向き合い方について自身の考えを語った。 現役看護師の僧侶が贈る「自分を責めてしまう人」へのアドバイス (写真:ニッポン放送) 4月からニッポン放送の長寿番組『テレフォン人生相談』のパーソナリティに加入することが決まった玉置。僧侶という立場から、これまで様々な人から相談を受けているなかで心掛けていることがあるそうだ。

玉置:やっぱりそれぞれの人って自分の“価値観”と“フレーム”を持っていますから、そのフレームでものを言いたくなるんですよね。でも相談者の方っていうのは相談者の“価値観”と“フレーム”を持っているじゃないですか? それに合わせるのが(話を聞く方も)大変なんですよね。だから必ず、「話を聞いた人」もケアされないといけない。

垣花:あー、本当は相談事ってそうなのかぁ。玉置妙憂さんは、ご自身のケアはどうされているんですか?

玉置:私はその辺がポロッと取れちゃったみたいで(笑) あまりね、何も感じない。

垣花:本当に? 鋼のメンタルを手に入れてしまったんですね(笑)

玉置:というよりも、流しているんだと思う。

垣花:きっと柔軟なんですね、先月マガジンハウスから出版された本も「頑張りすぎない練習 無理せず、ほどよく、上手に休む」というタイトルです。頑張りすぎないようにするには練習が必要なんですね?

玉置:練習なんです。頑張りすぎちゃうって癖なんですよね。疲れ切ってても周りから見ると分かりますでしょ? 「あなた少し休んだ方がいいわよ」って声をかけても、その方はくせになってる。

垣花:また頑張りすぎる癖をお持ちの人は、頑張り屋さん故に「自分がしっかりしなきゃ。こうなったのは、こういう事をしなかったからだ。」って自分を責める傾向にある気がしますね。

玉置:でも、世の中には頑張っていない人もいるじゃないですか。「もうちょっとがんばれよ」って言われちゃうような人も。

垣花:はいはい。

玉置:あ、今手が挙がっていますけど(笑) そういう人からしたら「頑張り過ぎてる方がいいじゃないか」って思うじゃないですか。でもこのお二方は一緒なんです。そのバランスを取って真ん中をいくのが難しいわけですよ。

垣花:難しいですね。どこまでが頑張りすぎなのかって自分では分からないですよね。

玉置:最終的には、私たちは自分の世界に生きているわけです。人からいろいろ言われることも大切だけど、最終的には自分が自分を認めてあげないといけない。自分を評価するために評価基準が他人にあると、大変ですよね。参考にしてもいいけど、自分の軸に戻るというのが大切だと思う。

頑張り過ぎて、自分を責めてしまう人たちへ向けて「頑張りすぎない練習」が大切だと語った玉置。また、誰かに優しくするためには自分自身を認めて、満たされることが大切だと力説した。