志村さん初主演映画“幻”に…山田洋次監督「早死が口惜しく残念」

 12月公開の山田洋次監督(88)の最新作「キネマの神様」で映画初主演を飾る予定だった志村さん。1999年の「鉄道員(ぽっぽや)」以来21年ぶり2度目の映画出演で、W主演する菅田将暉(27)との二人一役だった。

 映画は3月1日にクランクインし、志村は来月上旬から参加予定だったが、闘病中の26日に所属事務所が出演辞退を発表していた。

 訃報が流れた30日、文書で追悼した山田監督は「『キネマの神様』の出演辞退でがっかりしていたぼくにとって、言葉を失うほどの衝撃です」と吐露。「志村けんさんは日本の喜劇の世界の宝でした。その存在がどれほど貴重だったかを、彼が少しでも自覚して健康に留意してくれていたら、と彼の早死が口惜しく、残念で残念で仕方ありません」とやりきれない思いをあふれさせた。