新型コロナ感染拡大で延期の東京五輪 2021年7月23日開幕~8月8日閉幕で日本側とIOCでスピード合意

引用元:中日スポーツ
新型コロナ感染拡大で延期の東京五輪 2021年7月23日開幕~8月8日閉幕で日本側とIOCでスピード合意

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、今夏から2021年へ延期となった東京五輪の大会日程について、大会組織委員会などの日本側と国際オリンピック委員会(IOC)が来年7月23日の金曜日開幕で合意した。閉幕は8月8日。この日程で大会組織委と東京都、国で合意し、IOCが正式に決定する。

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 延期という前代未聞の事態を前にして、真っ先にクリアする課題は日程だった。26日の再スタート本部発足の会合では武藤敏郎事務総長が「来年のいつから五輪、パラリンピックの開会式が始まるのか。これを決められないと先に進まない」と日程第一を明言し、再スタートを切った。

 IOCのバッハ会長は延期決定直後に「夏に限定せず」と語っていた。しかし、春では新型コロナウイルスの終息に対応する時間が短いこと、世界各地で中止、延期となっている予選を消化しきれないリスクもあった。一方で、事実上の1年後なら当初組んでいた日程を大きく変えることなく、再調整ができるというメリットがある。

 組織委の森会長も28日午前のテレビ番組で「来週中には何らかの結論を出したい。夏ということだから6~9月の間で考えていいんじゃないか」と発言。夏開催への流れが進んでいた。この日の会談前に行われた組織委の理事会でも「今週中にもバッハ会長から連絡があるのではないか」と早期決着を示唆していた。

 日程が決まったことで、次なる課題は会場の確保。メインスタジアムとなる国立競技場、競泳が行われる東京アクアティクスセンターなど五輪用に作られた施設はスムーズに進む可能性が高いが、民間施設ではハードな交渉や補償なども必要と見られる。だが主役となるアスリートが次なるゴールを早期に示されたのは朗報。21年7月23日へ、日本のスポーツ界が動きだす。