ゴールデングローブ賞ノミネート発表、「マリッジ・ストーリー」などNetflix作品多数

引用元:映画ナタリー

第77回ゴールデングローブ賞映画部門のノミネーションがアメリカ現地時間12月9日に発表され、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーが共演したNetflixオリジナル映画「マリッジ・ストーリー」がドラマ部門の作品賞、女優賞、男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞の最多6部門にノミネートされた。

【写真】「アイリッシュマン」 (c)Netflix(メディアギャラリー他14件)

ノア・バームバックが監督を務めた「マリッジ・ストーリー」は、すれ違う夫婦が抱える結婚生活への葛藤と、離婚に向けた心情をつづる物語。妻ニコール役のヨハンソン、夫チャーリー役のドライバーが女優賞および男優賞にノミネートされたほか、ローラ・ダーンが助演女優賞の候補として選出された。

マーティン・スコセッシがメガホンを取ったNetflixオリジナル映画「アイリッシュマン」は4部門5ノミネート、クエンティン・タランティーノ監督作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が5部門へのノミネートを果たしている。日本でもヒットを記録しているホアキン・フェニックス主演作「ジョーカー」はドラマ部門の作品賞や男優賞含む4部門にノミネートされた。なおドラマ部門の女優賞で候補となったシアーシャ・ローナン主演作「Little Women」は、このたび「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の邦題で3月に公開が決まった。

アジアからはポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」が監督賞、脚本賞、外国語映画賞の3部門で候補に。オークワフィナ主演の米中合作「フェアウェル」はミュージカル / コメディ部門の女優賞および外国語映画賞で候補となった。

なお今回、「マリッジ・ストーリー」をはじめ「アイリッシュマン」「2人のローマ教皇」「ルディ・レイ・ムーア」とNetflix作品が10部門17ノミネートを果たし、各映画配給会社を上回る形となっている。

第77回ゴールデングローブ賞のレッドカーペットと授賞式は、日本時間1月6日に開催。

■ 第77回ゴールデングローブ賞ノミネーション(映画部門)
□ 作品賞(ドラマ部門)
「2人のローマ教皇」
「1917 命をかけた伝令」
「アイリッシュマン」
「ジョーカー」
「マリッジ・ストーリー」

□ 作品賞(ミュージカル / コメディ部門)
「ルディ・レイ・ムーア」
「ジョジョ・ラビット」
「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
「ロケットマン」

□ 主演女優賞(ドラマ部門)
シンシア・エリヴォ「Harriet(原題)」
スカーレット・ヨハンソン「マリッジ・ストーリー」
シアーシャ・ローナン「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
シャーリーズ・セロン「スキャンダル」
レニー・ゼルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」

□ 主演男優賞(ドラマ部門)
ホアキン・フェニックス「ジョーカー」
ジョナサン・プライス「2人のローマ教皇」
クリスチャン・ベール「フォードvsフェラーリ」
アントニオ・バンデラス「Pain and Glory(英題)」
アダム・ドライバー「マリッジ・ストーリー」

□ 主演女優賞(ミュージカル / コメディ部門)
アナ・デ・アルマス「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」
オークワフィナ「フェアウェル」
ケイト・ブランシェット「Where’d You Go, Bernadette(原題)」
ビーニー・フェルドスタイン「Booksmart(原題)」
エマ・トンプソン「レイトナイト 私の素敵なボス」

□ 主演男優賞(ミュージカル / コメディ部門)
ダニエル・クレイグ「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」
ローマン・グリフィン・デイビス「ジョジョ・ラビット」
レオナルド・ディカプリオ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
タロン・エジャトン「ロケットマン」
エディ・マーフィ「ルディ・レイ・ムーア」

□ 助演女優賞
アネット・ベニング「ザ・レポート」
ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」
ジェニファー・ロペス「ハスラーズ」
マーゴット・ロビー「スキャンダル」
キャシー・ベイツ「リチャード・ジュエル」

□ 助演男優賞
トム・ハンクス「A Beautiful Day in the Neighborhood(原題)」
アンソニー・ホプキンス「2人のローマ教皇」
アル・パチーノ「アイリッシュマン」
ジョー・ペシ「アイリッシュマン」
ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

□ 監督賞
ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」
サム・メンデス「1917 命をかけた伝令」
トッド・フィリップス「ジョーカー」
マーティン・スコセッシ「アイリッシュマン」
クエンティン・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

□ 脚本賞
ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」
アンソニー・マクカーテン「2人のローマ教皇」
クエンティン・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
スティーヴン・ザイリアン「アイリッシュマン」
ノア・バームバック「マリッジ・ストーリー」

□ アニメ映画賞
「アナと雪の女王2」
「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」
「ライオン・キング」
「Missing Link(原題)」
「トイ・ストーリー4」

□ 外国語映画賞
「レ・ミゼラブル」(フランス)
「Pain and Glory」(スペイン)
「パラサイト 半地下の家族」(韓国)
「Portrait of a Lady on Fire(英題)」(フランス)
「フェアウェル」(アメリカ、中国)

□ 作曲賞
トーマス・ニューマン「1917 命をかけた伝令」
ダニエル・ペンバートン「マザーレス・ブルックリン」
アレクサンドル・デスプラ「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
ヒルドゥル・グーナドッティル「ジョーカー」
ランディ・ニューマン「マリッジ・ストーリー」

□ 主題歌賞
「Beautiful Ghosts」(「キャッツ」)
「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」(「ロケットマン」)
「イントゥ・ジ・アンノウン」(「アナと雪の女王2」)
「スピリット」(「ライオン・キング」)
「Stand Up」(「Harriet」)