YOSHIKI、コロナ余波で公演中止続く音楽業界支援に10万ドル寄付

引用元:スポーツ報知
YOSHIKI、コロナ余波で公演中止続く音楽業界支援に10万ドル寄付

 X JAPANのYOSHIKIが30日、新型コロナ感染拡大の影響で全世界的に公演中止・延期が相次ぐ音楽業界に対し、自身が運営する米国非営利公益法人を通じて「COVID―19救済基金」に10万ドル(約1000万円)を寄付したと発表した。「及ぼしている危機は、日本だけではなく世界的な問題です。自粛や我慢という感染の拡大を抑える努力により、1日も早く事態が終息し、エンターテインメント業界も再び活気を取り戻すことを心より祈っています」と思いを訴えかけた。

 自身は現在、国家非常事態宣言と外出禁止令が出された米ロサンゼルスに滞在している。これまでに何度もツイッターなどで、日本を取り巻く状況、また危機意識についても訴えかけてきた。自身も大きな影響が及ぶ身ながら「自粛を要請されている期間は、ファンの為にも公演を控えた方がいいのでは、と今までも呼びかけていますが、もちろんそれに伴う経済的なダメージの大きさは、経験上、相当なものだと考えられます。今回の件では、エンターテインメント業界だけでなく、いろいろな業種、様々な立場の方々が危機に瀕していると思われます。そのような中で、音楽の世界に身を置く1人として、日本も含めた世界中の音楽関係者の窮地を救う手助けが出来れば…という思い」と支援への思いを明かした。

 日本国内では、2月26日に政府が全国的なイベント自粛を要請してから1か月以上が経過しながら、いまだ音楽業界だけにとどまらず各所に対する具体的な救済措置は明確にされていない。それに先んじたYOSHIKIの行動は、大きな支援の動きに向けたきっかけにもなりそうだ。

 支援先の「COVID―19救済基金」はグラミー賞の主催で知られるレコーディング・アカデミーと、その関連慈善財団MusiCaresが設立。YOSHIKIはレコーディング・アカデミーのボーティングメンバー(役員)でもある。 報知新聞社