あなたの声が国の制度を改善するきっかけに!?「提案募集方式」で地域の困りごとや不便を解決!

引用元:TOKYO FM+
あなたの声が国の制度を改善するきっかけに!?「提案募集方式」で地域の困りごとや不便を解決!

秋元才加とJOYがパーソナリティを務め、生活に身近な情報や政府の取り組みをわかりやすく伝えるTOKYO FMの番組「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」。最終回となる3月28日(土)の放送では、内閣府 地方分権改革推進室 企画官の松井正人さんに、「『なんとかしたい!』その気持ちが地域の困りごとを解決する地方分権改革・提案募集方式」をテーマに話を伺いました。

国から自治体へ権限を移すことや自治体に対する規制の改善などを進める政策「地方分権改革」に、2014年に新たに導入されたのが「提案募集方式」です。この提案募集方式とは、地域住民に身近な自治体から、国の制度改善などの提案を広く募集し、地域の実情に応じて使いやすいものとなるように国の制度を変えていくもの。

松井さんは、提案募集方式について「自治体から内閣府に提案していただきましたら、内閣府が制度を担当している省庁などとの間に立って調整し、最終的に必要な法改正などをおこないます。提案が実現したら、困っていることや不便なことが解決され、住民サービスの向上につながる」と解説。導入以降、毎年300を超える提案があるそうで、「法改正などをおこなって実現したものが多くある」と言います。

そのなかから、松井さんは「病児保育」の施設を充実させることができたサンプルとして、鳥取県の事例を紹介。病児保育とは、保育所に通園している子どもが体調を崩した際、仕事を休めない保護者に代わり、子どもを預かってくれるサービスのこと。

共働き世帯が多い鳥取県では、「病児保育施設が不足気味で、施設開設のために国の補助を受けようとする場合、“概ね児童10人につき、看護師など1名以上が必要”という要件があり、開設の支障になっていた」と松井さん。そこで鳥取県は、国に提案し、常時配置すべきかどうかに関して不明瞭だった要件を明確にしてもらい、病児保育施設を開設することができたとか。

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