ゲイの水球チームが「セーラームーン」コスプレで笑顔!「シャイニー・シュリンプス!」場面写真

引用元:映画.com
ゲイの水球チームが「セーラームーン」コスプレで笑顔!「シャイニー・シュリンプス!」場面写真

 [映画.com ニュース] 実在するゲイの水球チームを題材にしたフランス映画「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」の場面写真を、映画.comが入手した。実際のチームによる「美少女戦士セーラームーン」のコスプレ姿を完全コピーした劇中カットをはじめ、個性豊かなメンバーたちの弾けるような笑顔が切り取られている。

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 4年に1度開催されるLGBTQ+のスポーツの祭典「ゲイゲームズ」への出場を目指す、水球チーム「シャイニー・シュリンプス」の活躍を描く本作。「ゲイゲームズ」は、テニス、競泳、陸上、自転車、フィギュアスケートから、“水上のドラァグショー”とも言われる「ピンクフラミンゴ」といった独自種目を含む36競技150種目のプログラム、さらにファッションショー、チアリーディング、レインボーランなども開催されるイベントだ。

 物語は同性愛者への心ない発言の罰として、元水泳選手でオリンピック銀メダリストのマチアス(ニコラ・ゴブ)が、ゲイのアマチュア弱小チームのコーチに就任することから始まる。「シャイニー・シュリンプス」は、パーティが大好きで、試合の勝ち負けには全くこだわらないお調子者の集団。ストイックで堅物のマチアスは、3カ月後にクロアチアで開催される「ゲイゲームズ」に出場させるミッションを背負い、自分とは全くそりが合わないメンバーをまとめようと奮闘する。

 マキシム・ゴバール監督とともにメガホンをとったのは、自身もゲイであることを公表し、実在の「シャイニー・シュリンプス」のメンバーでもあるセドリック・ル・ギャロ監督。昔はゲイの友人がひとりもいなかったと話すギャロ監督は、「ある日、女友にだち参加を勧められてね。チームに会ってみたら、実に和やかな雰囲気で気に入ったよ。何度も通っていると、あれよあれよのうちに試合に出るようになり、メンバーと絆が出来たんだ。堅い友情で結束したチームメンバーは僕の親友たちだ。チームに入るってことがそんなに大ごとなんて思わなかったのに、ありのままの僕を受け入れてくれる彼らに出会って人生が変わったよ」と、チームとの出会いを振り返る。

 チームの雰囲気に関しては、「10代の延長を派手にやっている感じかな……僕らの水球チームはもう何年も試合に勝っていないけど、練習とコスチュームは欠かしたことがない。上位に食い込むことは眼中になくて、狙うは“最優秀雰囲気”賞」と明かす。「奇異で過激と見られようと自分を貫く自由な仲間との旅は、人生観が変わるほどの経験だった。何よりも、辛い現実をユーモアで乗り切る彼らの圧倒的な強さを知ってもらいたいという思いから、この映画は誕生したんだ」という言葉通り、劇中では、ユーモアで困難を乗り越えようとするメンバーたちの姿が生き生きと映し出されている。

 「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」は、7月10日から公開。