橋田賞に朝ドラ「なつぞら」、Ｖ６・岡田准一ら　大賞は該当なし

　「第２８回橋田賞」が２８日、橋田文化財団から発表された。「日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成」することを目的にした賞。橋田賞大賞は該当なし。橋田賞はＮＨＫ連続テレビ小説「なつぞら」やＶ６の岡田准一（３９）など７件、新人賞にはテレビ朝日系「おっさんずラブ」などの田中圭（３５）、「なつぞら」などの広瀬すず（２１）が選ばれた。

　各賞には本賞として置時計、副賞で賞金１００万円が贈られる。例年は各賞発表後に都内で授賞式が開催されるが、今回について「新型コロナウイルス感染拡大の影響で未定」とした。

　各賞と受賞理由は以下の通り。

　【橋田賞大賞】

　▼該当なし

　【橋田賞】

　▼連続テレビ小説「なつぞら」（ＮＨＫ）

　北海道十勝の大自然と日本アニメの草創期を舞台に、戦災孤児や戦後復興など時代を丁寧に描きながら、まっすぐに生きたヒロインの成長を物語りにした作品は、多くの視聴者に愛された。

　▼「ブラタモリ」（ＮＨＫ）

　街歩きの達人・タモリが日本各地をぶらぶら歩きながら、地形や地質の側面から現代の街並みに残る様々な歴史の痕跡の秘密に迫り、街の新たな魅力や文化などを再発見するユニークな番組を製作した。

　▼「サザエさん」（フジテレビ）

　放送開始から５０年を迎えた世界で最も長く放映されているテレビアニメ。その時々の季節や世相を良く映し出し、大人も子供も楽しく見られる国民的番組として愛されている。

　▼山本むつみ氏（脚本家）

　本年度の「小吉の女房」（ＮＨＫ）などにおいて、オリジナルにこだわり人間を温かく描いた優れた脚本で多くの視聴者の支持を得た。

　▼松重豊（俳優）

　本年度の「孤独のグルメ」（テレビ東京）や「白い巨塔」（テレビ朝日）など数多くのドラマの要として強く印象に残る演技で多くの視聴者の支持を得た。

　▼岡田准一（俳優）

　本年度の「白い巨塔」（テレビ朝日）を始め、多彩なキャラクターをエネルギッシュに演じ分け、俳優としてめざましい活躍で確固たる地位を確立した。

　▼橋爪功（俳優）

　本年度の「やすらぎの刻～道～」（テレビ朝日）を始め、長年に亘り数々の作品において味わい深く存在感のある演技で多くの視聴者の支持を得た。

　【橋田賞新人賞】

　▼田中圭（俳優）

　本年度主演した「あなたの番です」（日本テレビ）と「おっさんずラブ」（テレビ朝日）は、社会現象を巻き起こすほどの新鮮な演技で多くの視聴者を魅了した。

　▼広瀬すず（女優）

　本年度の連続テレビ小説「なつぞら」（ＮＨＫ）において、夢を追いかけ、人との出会いと関わりの中で人生を見出していくヒロインを爽やかに清々しく演じて多くの視聴者の共感を得た。

　【橋田賞新人脚本賞】

　◆入選作

　▼なし

　◆佳作

　▼「かぶと虫」小泉理恵子（６７歳・横浜市） 報知新聞社