長女も高級ブランド路線…母・工藤静香に指摘される“80年代バブル臭”

長女も高級ブランド路線…母・工藤静香に指摘される“80年代バブル臭”

 木村拓哉(47)と工藤静香(49)の長女Cocomi(18)が3月28日発売のファッション誌「VOGUE JAPAN」5月号の表紙を飾る。Cocomiはディオール・ジャパンのアンバサダーにも就任するが、何でも同ブランドの関係者がCocomiのフルート演奏を聴いて就任をオファーしたそうだ。

 今回のデビューでチラつくのが静香の影だ。18年5月に芸能界入りした次女Koki,(17)も日本版「ELLE」で表紙を飾り、シャネルやブルガリのアンバサダーを務めた。海外ブランドと組んだ“箔付け”はプロデューサー的な立場にある静香が得意とする手法といえる。

 しかし、2年経った今もKoki,が大ブレークしたとは言い難い。はたして娘たちに高級ブランドのイメージを背負わせる静香の戦略は正しいのか――。

■時が止まったまま…

 90年代前半に一世を風靡したディスコ・ジュリアナ東京で「お立ち台の女王」と呼ばれた荒木師匠に話を聞いた。

「もしかしたら、静香さんの時代感覚は80年代バブルの時から止まったままなのかもしれませんね。30年前でしたら“ディオールのアンバサダー”と聞けば、今の10倍くらいは世間にもてはやされたと思います。それくらい私たちにとって海外の高級ブランド品は憧れで、のどから手が出るほど欲しい物でした。昔は男性に買ってもらったこともありましたが、最近は自分で買うお金があってもあまり興味がありませんね。バブル期は高級ブランドを身に着けることがかっこいいと思われる時代でしたが、あれから時が流れました。今、同じお金があったら、私は健康や自分磨きに費やしたいと思います。もちろん、今もディオールのバッグはかわいいし、すてきだとは思いますけどね」

 数年前から「断捨離」や「ミニマリスト」など、シンプルな暮らしに注目が集まっている。人生100年時代などといわれ、生活費を節約して老後資金に回そうとする人も増えている。シェアリング・エコノミーの普及で、車も部屋も洋服も時計も所有せずにシェアする時代だ。バブルの申し子である荒木師匠でさえ違和感を覚える“高級ブランド戦略”があまり共感を呼ばないのは、世間の感覚と“ズレ”があるのではないか。

 日本経済が少しずつ傾き、社会が停滞してきたこの数十年、一家の大黒柱のキムタクはSMAPの中心メンバーとして大活躍。木村ファミリーにとって将来不安がなかったのかもしれないが、CocomiとKoki,を芸能人として成功させたいなら、バブル路線を軌道修正した方がよさそうだ。