歌うま16歳・鈴木杏奈、夜の六本木で夢追う女性の涙に「刺激を受けました」

歌うま16歳・鈴木杏奈、夜の六本木で夢追う女性の涙に「刺激を受けました」

『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京)で小学5年生から“U-18四天王”に名を連ね、現在は声優として活躍する鈴木杏奈(16)が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、初めてのナレーションに挑んだ。

高梨臨、念願のナレーション収録

彼女が担当するのは、29日に放送される『夢と涙の六本木 ~モモとチャムの上京物語~』。ダンサーとして働くために上京した、2人の19歳の女性たちの奮闘を描く物語だ。現在も地元・栃木県在住で「いつか上京してみたい」という鈴木だが、3歳年上の先輩たちの苦悩や涙を見て、何を思ったのか――。

■背筋がピシッとなります

収録を終え、「最初はものすごく緊張してたんですけど、落ち着こうと思って挑みました。録り進めていくうちに、だんだんリラックスして読むことができました」と安堵の表情を見せた鈴木。初めてのナレーションの仕事ということで、今回は「いっぱい練習してきました」と明かす。カラオケも練習を繰り返して本番に臨むという彼女の努力家ぶりが伝わってくる。

ナレーションは難しいイメージがあったため、「まさか自分がやらせてもらえるとは思っていませんでした」と驚いたそう。今回のオファーに「もう『えっ!?』ってびっくりして、すぐ親に報告しました(笑)。お母さんとお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんも『ザ・ノンフィクション』を知っていたので、すごく喜んでいました」と笑顔を見せた。

カラオケでは16歳ながら、堂々とした歌唱を見せるが、「歌う姿はみんなに見られるので、そういう意味で頑張らなきゃって思うんですけど、ナレーションは声だけを聞いてもらう。なので、落ち着いて読まないといけないと思いました。歌のときとは違う責任感もあって背筋がピシッとなります」と心境を吐露。

昨年には声優デビューも果たしたが、同じ“読む”仕事でも「全然違いますね。アニメなどは役は演じるものすけど、ナレーションは映像が主役だと思っています。だから、うまく引き立てられるように、より“ちゃんとしゃべらなきゃ”と思いました」と、気を引き締めて臨んだ。

■上京…「軽い気持ちではできない」

今回の『ザ・ノンフィクション』に登場する女性は、香川から来たモモさんと、栃木から来たチャムさん。夢を追って東京に来たものの、苦悩と涙の姿を見て、「私もいつか上京したいなって思うんですけど、軽い気持ちではできないなって思いました」と、考えさせられた様子。

「東京は人が多いし、いろんな方がいるので、怖いところというイメージもあるんですけど、その分楽しいこともたくさんあるし、お店もいっぱいありますし…。なので、いつか上京するときに向けて、今回は勉強になりました」と参考になったようだ。

自身も家族と仲が良く、「毎日一緒に楽しく過ごしています。お母さんに『ここのカフェ行こう!』って誘ったりもしますね」という関係だけに、モモさんが、家族の元から離れるシーンには「モモさんが泣いてらしたのをみて、やっぱり家族と離れるというのは、それほど寂しい気持ちがあるんだろうなと思いました」と想像。

一方のチャムさんは、同じ栃木出身で、「ご飯におみそ汁をかけて食べるシーンがあって、私もやったなぁって思っちゃいました(笑)」と、同郷ならではの視点で見ながら、主人公の2人を見て、「いろんな大変なことを経験されて、すごく成長されている姿をみて、私も刺激を受けました」と話した。

■カラオケのライバルは「仲の良いお友達」

『カラオケ★バトル』では、毎回ライバルたちと勝負を繰り広げているが、「ライバルと言うと敵みたいに感じますけど、仲の良いお友達でもあるので、お互いに頑張っていこうねっていう感じですね」という関係性。今回の放送では、厳しいショービジネスであるステージの控室で、ダンサーたちが談笑する姿も見られ、そこにも共感を覚えたそうだ。

あらためて、ナレーションの感想を聞くと、「楽しかったです! 映像を見ながら、自分が話すタイミングになると『よし来た!』と思って、うまく読めたら安心感もあるんですね。放送もバッチリ見ます!」と目を輝かせる鈴木。

今後の目標を聞くと、「去年、声優としてデビューさせていただけたので、これからアニメやナレーション、その他のお仕事もチャンスがあればいろんなことに挑戦していきたいと思っています」と意欲を示していた。

●鈴木杏奈
2003年生まれ、栃木県出身。14年、小学5年生で『THEカラオケ★バトル』に初出場し、“U-18四天王”に選出。以降、同番組で優勝7回を誇る。19年には『IDOL舞SHOW』の百合ヶ丘みさき役で声優デビューを果たした。 中島優