新入社員研修を在宅で…日テレが専用プログラムを開発

引用元:スポーツ報知

 新型コロナウイルスの感染拡大が多くのビジネスパーソンに影響を及ぼしている。この4月に入社する新入社員は本来なら研修を行うものだが、外出自粛要請やテレワークの推奨などで研修のメドが立たず、人事担当者が頭を抱えている企業も少なくない。

 この状況にスピーディーに反応したのが日本テレビだ。社員研修などを行ってきた日テレの人材育成事業部門「日テレHR」はこのほど、「リモート型新入社員研修」プログラムを制作。在宅や、社内外のどのような場所からでも受講が可能な本格的研修となる。

 同プログラムは実際の集合研修と同様、終日(5時間版と4時間版の2種類)を想定したもの。動画配信システムやYouTubeなどの動画プラットフォームを利用し、新入社員は動画を見てビジネススキルを学ぶとともに、ワークシートを提出。ただ漫然と動画を眺めるだけではなく、“宿題”を課し1人で思考しアウトプットすることで、発信力を磨いていく。これまで「24時間テレビ」など長時間番組を送り出してきた日テレならではの制作スキルを生かし、飽きられないようなコンテンツで構成されている。

 担当者によると、すでに大手メガバンクが同プログラムを導入することが決まっているという。「かつてない環境の下、新入社員を迎えることとなる企業様、そしてなによりも新社会人の皆様に、スムーズに新年度のスタートを切っていただけるよう、テレビ局の制作力が、少しでもお役に立てることを願っております」とコメント。テレビ業界の企画力が新入社員育成へ風穴を開けようとしている。(記者コラム) 報知新聞社