報われないキャラ、ハサウェイ 佐々木望ボイスで登場『スパロボ』はどんな立ち位置?

引用元:マグミクス
報われないキャラ、ハサウェイ 佐々木望ボイスで登場『スパロボ』はどんな立ち位置?

 2020年7月23日(木・祝)より、劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が上映されます。新たな宇宙世紀を紡ぐために戦うハサウェイは『機動戦士ガンダム』シリーズに登場したブライト・ノアとミライ・ヤシマ(ノア)の息子であり、『スーパーロボット大戦』シリーズにも登場しています。30年前に原作を読破し『スパロボ』でも何度かハサウェイを使用している、ライターの早川清一朗さんが語ります。

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 筆者が『閃光のハサウェイ』を読んでから、もう30年という時間が経過しています。悲惨と絶望を極めたラストの展開から、アニメ化は絶対にないだろうと考えていましたが、宇宙世紀を求める方々の力はそう甘くはありませんでした。ラストが改変されるのか、されないのか。劇場公開の日が来たら、この目で確かめてこようと思います。

 ハサウェイがガンダム世界に姿を現したのは、『機動戦士Zガンダム』が最初です。ブライトとミライの息子として登場し、ホンコンでアムロに会ったり人質になったりフォウ・ムラサメと出会ったりと、短い出番の割にはなかなか面白い役どころでした。

 しかし現時点でのハサウェイは、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した際のクェス・パラヤとの悲恋と、錯乱してアムロの恋人であるチェーン・アギを殺害したキャラという印象が最も強いと言えるでしょう。ブライトが主人公の『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』では、ハサウェイが登場していたジェガンのフライトレコーダーが機能していなかったため、ブライトや連邦軍上層部はハサウェイが戦場で何をしていたのか知らないことが明かされています。

 また小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではアムロを救うために放ったビームライフルの一撃で、クェスを自ら殺害しています。かつてアムロが心を交わしたララァ・スンを殺してしまったのと同じ道を、ハサウェイも歩んでしまうのです。原作の『閃光のハサウェイ』ではこちらの設定が踏襲されていたので、劇場版ではどちらの設定が採用されるのか注目したいと思います。