永ちゃん、5・10まで全8公演中止…2分間の熱き動画メッセージをアップ

 ロック歌手、矢沢永吉(70)が、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、4月21日から予定していた春のツアー(7カ所8公演)を全公演中止すると26日、公式サイトで発表した。矢沢はサイトに約2分間の動画メッセージをアップ。「とにかく今は、みんなで一緒になって、この難局、大変な時期を乗り越えなきゃいけないと判断しています」と訴えた。

 世界中で猛威を振るうウイルスからファンを守るために希代のロッカーが苦渋の決断を下した。

 この日、公式サイトで4月21日からの春のツアーを中止すると発表。新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、「ご来場される皆様および開催地にお住まいの皆様の健康と安全を第一に鑑み」(原文ママ)と説明した。

 中止の発表と同時に矢沢は公式サイトに異例の動画を投稿。自宅とみられる場所で椅子に座った矢沢が約2分間、ファンに語りかけた。

 「どうも、矢沢永吉です」と切り出すと、「新型コロナで世界中が今大変なことになっています」と現状を説明。「2020年の春のコンサート。約8カ所、4月21日から金沢からスタートする予定だったんですけども、今年明けまして一気に新型コロナの被害でわ-っと(拡大して)。でも、心のどこかでは広がらないでくれと思っていました」と複雑な胸中を吐露した。

 矢沢は昨年10月、台風19号の接近で43年ぶりの東京・日比谷野外大音楽堂公演を中止。同11月には喉の不調でドクターストップがかかり、歌手生活47年にして初めて体調不良を理由にツアーの福岡、浜松公演を中止していた。今ツアーはファンに完全復活をアピールする場だっただけに苦渋の決断だったと思われる。

 動画では「とにかく今は、みんなで一緒になってですね。この難局、大変な時期を乗り越えなきゃいけないと判断してます。また最高のステージをみんなと一緒に分かち合える日が来るように、頑張っていきたいと思います」と熱くメッセージ。最後は「正式にコンサートは中止(と説明する)と同時に、頑張りましょうというために僕が一言申し上げたいと思いました。ヨロシク!!」と動画をアップした経緯を伝えて締めくくった。

 永ちゃんの思いはファンに届いたはずだ。