わーすた「節目でもありここからがスタート」結成5周年新たな船出

引用元:MusicVoice
わーすた「節目でもありここからがスタート」結成5周年新たな船出

 結成5周年を迎えた世界に照準を合わせ活動するデジタルネイティブ世代アイドルのわーすた(ざ・わーるど・すたんだーど)が3月25日、初のベストアルバム『わーすたBEST』をリリース。昨年10月にはグループ初のフリーライブ『わーすた FREE LIVE “ゆうめいに、にゃる!!!!!”』を代々木公園野外ステージで開催し、3000人以上を動員するなど夢に向かって邁進するわーすた。キャリア初となるベストアルバムには新曲「グレープフルーツムーン」や新録「ちいさな ちいさな -2020 ver.-」も収録し、「“わーすた通”だ」と思ってもらえるようなベストに仕上がったという。インタビューでは少女から大人へと変化したところをメンバーそれぞれに語ってもらい、これまでの葛藤から未来への展望について話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

5年で大人になったと感じるところは?

――結成5周年どのような心境ですか。

廣川奈々聖 気持ち的には3年目ぐらいの感じなんですけど、気がついたら5年経っていたという感じです。中身が詰まっていたから、あっという間にここまできていました。ファンの皆さんも「もう5年か」と言ってくれる方も多いので、皆さんも私たちと同じ気持ちなんだなと思います。自分では大人になったという実感はあまりないんですけど、メンバーそれぞれ、この5年間でいい大人に成長しているなと最近感じます。

――メンバー同士で大人になったと感じるところはありますか。

坂元葉月 梨々華の結成当初のイメージは、寝ることやお菓子が大好きで無邪気な女の子というイメージでした。ライブのMC中なんか、一人“すん”って感じで放心状態みたいな。パフォーマンス中とMCの切り替えがすごかったんです。そこから活動していく中で、自分に自信がなくて悩んでいた時期もあったと思うんですけど、みんなが見ていないところで 、努力していることを感じる瞬間があります。それによって芯が通ってきたと感じていて、今も無邪気さは残っていますけど、良い所を残しつつ芯のある大人の女性になってきていると思います。

――MC中に“すん”としているときはどんな状態なんですか。

小玉梨々華 一番何も考えていない状態です。ステージ上で無になってしまってはダメなんですけど(笑)。

――小玉さんから見た廣川さんはどう大人になって来ていると思いますか。

小玉梨々華 奈々聖は外見も内面もいろんな面で大人になっているなと感じています。結成当初からリーダーをしてくれていることもあって、中心となって引っ張ってくれているんですけど、ここ1~2年は特にグループへの向き合い方とか、すごいものがあります。そこから私たちも色々な気づきがあって、メンバーを刺激してくれる存在でもあるし、さらにリーダーとして頼れる存在になったなと感じています。奈々聖がいるから私もステージで無になれるんです。

廣川奈々聖 私の美里の印象はこれまでアイドルの時も普段も同じだったんです。わーすたになって一緒に活動していく中で、2人の松田美里をうまく使い分けていて、表に立つときは「私はアイドル」ということがわかって表現しているのがすごいなと。そこが一番変化した所だと感じています。あと、何をやっても許されるキャラに成長していて、それはわーすたで唯一無二のキャラだと思います。美里は鼻をほじっても許されるんです(笑)。

松田美里 わーすたは鼻をほじっても大丈夫なので(笑)。私はあまり作り込んだアイドルというのは好きではなくて、プライベートの自分とアイドルの自分、自然と住み分けが出来るようになってきました。アイドルになる前はすごくネガティブだったんですけど、アイドルになって人も好きになって、そこから松田美里が新しく誕生したぐらいの感覚があるんです。

――でも、ネガティブだった松田さんがアイドルになろうと行動に移した時点ですごいことだと思います。

松田美里 確かにそうかもしれないです。もともとキラキラしたものや、楽しいことは大好きだったので、アイドルへの憧れが強いまま、この世界に飛び込んでしまった感覚はあります。

――松田さんからみた三品さんが大人になってきているなと思うところは?

松田美里 瑠香は昔から大人なところと子どもなところがハッキリしていて、遊ぶときは遊ぶし、しっかりしなきゃいけない時はちゃんとするようになってきて、わーすたで発言するときは的確な意見を言ってくれたり、すごく大人っぽい面もあるんです。最近大人と子どもの振り幅が広がってきているなと感じています。

――大人と子どもの狭間ともいえる三品さんは14歳からわーすたで活動されていますが、結成当時のことって覚えています?

三品瑠香 それがあまり覚えていないんです…。もちろん要所要所は覚えているんですけど、細かいことは忘れてしまってて。昔の映像とか見るとめっちゃ元気にしゃべっているなと思います(笑)。たぶんそれを見て大人しくしようと思ったら、今度は元気がない感じになってしまって、うるさかった自分から学んで今があるんです。でも、近年は行き過ぎておばあちゃんみたいな感覚になっちゃって。

――振り幅が大き過ぎますよね(笑)。さて、三品さんから見た坂元さんの大人になったと感じる部分は?

三品瑠香 もう葉月と私は真逆なんです。当時の私からみたら葉月はすごくお姉さんで、周りをよく見ていて気を遣えて良いお姉さんというのは今も変わらずなんですけど。その中で葉月は人とは違ったことが好きでちょっとそれが特殊なんですけど、今まではそれを認めなかった部分もあったのですが、しっかり認めることが出来るようになって(笑)。自分自身をもっと前に出せるようになったことで、逆に子どもっぽくなったなと感じています(笑)。

――それってもしかして皆さんが成長してきたことで、坂元さんが皆さんに対して安心できるようになったのかもしれないですね。

坂元葉月 それはあるかもしれないです。昔は自分が最年長ということを重く受け止め過ぎて、一番しっかりしていなきゃいけない存在なんだろうなと思っていたんですけど、メンバーが大人になってきた安心感からか、もうはっちゃけてもいいかなと(笑)。なので今は楽しく生きています!