内場勝則、「ボディガード」締めた

 ミュージカル「ボディガード」日本キャスト版が24日、大阪市北区の梅田芸術劇場メインホールで5日遅れの初日を迎えた。

 同名大ヒット映画をミュージカル化し、宝塚歌劇団の元星組トップスターの柚希礼音(40)と女優、新妻聖子(39)がW主演する同作は当初、19日に開幕予定だった。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で20日に初日を延期したところ、同日から22日までの3連休における大阪、兵庫の往来自粛要請があり、22日までの中止期間延長を発表していた。

 23日の休演日を挟み、新妻が主演するこの日の公演は午後1時半開幕。その1時間前に開場すると、入場客にサーモグラフィーによる検温、手指のアルコール消毒を依頼し、入口そばに看護師を常駐させて、換気システムを強化、消毒液の配置などの対策を施した。京都市の50代女性は「劇場に来るまで心配で、朝から自分で検温してきました」と話した。

 公演では、新妻が映画版の“本家”ホイットニー・ヒューストンさんに勝るとも劣らない圧巻の歌唱力で「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を披露。相手役の大谷亮平(39)も初舞台と思えぬ熱演で沸かせた。

 アンコールで新妻は「ありがとうございましたーっ!!」と連呼。「ずっと稽古を続けてきて、初めてお客さまにご来場いただいて『舞台ってこうだな』って胸がいっぱいです」と笑顔をふりまいた。

 コロナ禍を乗り越えての初日に大谷も「たくさんのみなさんに来ていただいて感激。大阪の人間なんで、地元でデビューできたのはうれしい。記念すべき一日になりました」と感謝した。

 「みなさま、どうぞお元気で。またどこかのステージでお目にかかれたら」と一度は締めた新妻。しかし、総立ちとなって繰り返されるアンコールに、最後はミュージカルに初挑戦した吉本新喜劇の内場勝則(59)へ「締めて!」とおねだりした。

 これに、内場も「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」と新喜劇ギャグで応えると、大谷ら出演者は打ち合わせしていたかのようにズッコケ。ワンテンポ遅れて新妻も慌ててコケて、場内を爆笑させた。