山口発“ガチ勢アイドル”Yamakatsu、5作目アルバムひっさげ東京・大阪に本格進出

引用元:スポーツ報知
山口発“ガチ勢アイドル”Yamakatsu、5作目アルバムひっさげ東京・大阪に本格進出

 山口発のローカルアイドル「Yamakatsu」が、東京へ本格進出を果たした。2020年に入り、地元の山口だけでなく、大阪と東京での定期公演をスタート。2月に東京最初の定期公演を行った。

【写真】ライブでパフォーマンスするYamakatsuの5人

 「対バンやフェスで東京に来ることはありましたけど、『定期をやる』とうことは『次がある』ということ。『いいな』と思ってもらったら『次、この日がある。また来よう』と思ってもらえる。自分たちは曲数も多いので、たくさん時間があったほうがいいし、1回来てもらったら絶対楽しませる自信はあるので」とリーダーのYulyは説明した。

 山口県をPRするプロジェクトが立ち上がったことがきっかけで11年に「山口活性学園」が誕生した。スタッフが運転するハイエースで、頻繁に東京や大阪など大都市でのイベントなどに遠征し、長く7人で活動していた。17年に現行のYuly、常岡もい、モリワキユイ、藤井澪奈、むぎの5人体制に。18年、従来からの略称だった「Yamakatsu」に改名。同年に活動当初からの目標だった地元最大級のホール「周南市文化会館」でのワンマンを成功させた。

 楽曲はアイドルとしては異色。一般的なアイドルのイメージが「スイート」であるならば、Yamakatsuは「スパイシー」で「ビター」。愚直、進む、などがキーワードとなるメッセージ性の高い楽曲と激しいパフォーマンスで観客にぶつかってくる。「ほかのアイドルと違うのは、楽曲とかは自分たちのことを歌っていること。恋愛ソングとか1曲もないんですよ。その時その時の自分たちを曲で伝えています」と常岡。ハンパな気持ちで活動しているアイドルを痛烈にディスる「対番兵器」が人気チューンであるように、ガチ勢中のガチ勢がyamakatsu。楽曲だけでなく活動もまた“シュートスタイル”。19年7月には、73曲4時間45分の、MCなし全曲ノンストップライブを敢行。「生きて帰ってこれたよ!」と常岡が終了後にツイートしたほどの前人未到ライブを成功させた。

 ロコドル(ローカルアイドル)としては異例となる2年半ぶり5枚目のオリジナルアルバム「NOTE5」を2月にリリースした。「今回はバンドさん作曲だったりカバー曲もあったり、幅が広いです。詞は今まで通り私たちの実体験とかが多いので、一番今の私たちに近くて、経験を積んできた分、いろんな気持ちも増えてきたので、最新のyamakatsuを届けられるアルバムなんじゃないかなと思います。1曲でも皆さんの心に刺さればいいかなと思います」とむぎは話す。“エモい”彼女たちのパフォーマンスは必見だ。(西村 國継)

 ◆メンバーの推し曲

 ▽Yuly「『スカイステージ』です。未来に向かってこれからも私たちは走り続けるよ、と歌っている曲です。振りもかわいいし、聞いてても気分が上がるというか明るい気持ちになるというか。今はこれが好きです。よく変わります。全部いいんです」

 ▽常岡もい「『STAY GOLD』。yamakatsuは前向きな曲とか元気になれる曲が多くて、嫌な時とか落ち込んだときに、自分自身もyamakatsuの曲で元気を貰っているんですけど、『STAY GOLD』は一人じゃないんだなって思わせてくれる、前向きな歌詞がなので、普段からたくさん聴いています。大好きです」

 ▽モリワキユイ「『CONCRETE JUNGLE』です。最近“いい曲”な曲調が多かったんですけど、久しぶりに戦闘モードな感じの楽曲で、ちょっと昔のyamakatsuの感じの曲調。yamakatsuは戦っているイメージが強いと思っているので、久しぶりにそれが表現されている曲なので、すごくかっこよくて好きです。久しぶりですね、蹴り上げる感じで。“蹴り上げ系”です」

 ▽藤井澪奈「『ハイウェイ』が好きです。学校とは違う私たちの青春。ハイエースで移動して楽しいことがあったな、とか“私たち”を歌っています。いつもはダンスをメインでMVを撮ることが多いんですけど、ハイウェイのはダンスシーンもなく、移動中の普段の私たちがそのまま描かれている感じの映像。MVも含めて好きです」

 ▽むぎ「最後の『サンクス』という曲が好きです。ただ単純にきれいなメロディーラインが好きなのと、歌詞も、本当にみんなと過ごしている時間が好きで、ありがとうという気持ちをライブでみんなに向かって歌えるのがすごく好きだなと思って、お気に入りです」 報知新聞社