「俺のキャリア史上、一番たたかれるんじゃない」唐沢寿明ジャック・バウアー並み逆風覚悟 日本版『24』主演へ「ほかのヤツがやるなら『できるわけねーだろ』って言うもん」

引用元:中日スポーツ
「俺のキャリア史上、一番たたかれるんじゃない」唐沢寿明ジャック・バウアー並み逆風覚悟 日本版『24』主演へ「ほかのヤツがやるなら『できるわけねーだろ』って言うもん」

  俳優の唐沢寿明(56)が10月からテレビ朝日系で放送される、世界的に大ヒットした米ドラマ「24ーTWENTY FOURー」を、日本版にリメークした「24 JAPAN」の主人公・獅堂現馬(しどう・げんば)を演じることが決定した。

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 日本版のストーリーは、米国史上初のアフリカ系大統領が誕生するまでの1日が描かれたオリジナル版のシーズン1を採用。24時間を24話で描く設定はそのままに、テロのターゲットを女性首相候補に変更して、日本初の女性首相が誕生するまでの24時間を描く。

 米国版の主人公はジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)だったが、唐沢が演じる獅堂は、CTU(テロ対策ユニット)第1支部A班の班長。日本初の女性首相誕生が期待される総選挙当日、獅堂のまな娘が誘拐される事件が発生する。

 唐沢は、もともと何十回も見るほど「24」の大ファン。1年前にオファーを受けたというが、「俺のキャリア史上、一番たたかれるんじゃない。ほかのヤツがやるなら『できるわけねーだろ』って言うもん。好きな作品だから人にやられたくない」とあえて“逆風”を覚悟。

 そう力を込める理由を、「(リメークドラマの)『白い巨塔』の時も『唐沢にできるわけないだろ!』って、最初は言われたし」と説明。「『24』はストーリーがちゃんとしてるんで、俳優として仕事をちゃんとしていれば、違和感がなくなって来ると思う」と話した。

 視聴者に対しては、「建設的な意見があるなら言ってほしいし、生かしたい。視聴者も巻き込んで、面白いものをつくっていきたい。こういう大作にはそういうパワーが必要」と真摯(しんし)に呼び掛けた。

 ハードな撮影に向け、ケガをしない体づくりを心掛け、役づくりは万全。「どの作品も毎回そうだけど、今回も俳優生命を懸けてやりたい」と並々ならぬ意気込みをのぞかせた。

◆「24ーTWENTY FOURー」 米の放送局・FOXで放送されたアクション・テレビドラマ。アメリカの架空の連邦機関CTU(テロ対策ユニット)ロサンゼルス支局の捜査官ジャック・バウアーのテロとの戦いを描く。2001年に米国でシーズン1の放送がスタート、その後世界各国で放送され国際的人気が巻き起こった。シーズン8に続き、全12話の「リブ・アナザー・デイ」も放送された。日本では03年にビデオ化され、レンタルビデオによって人気が爆発。シリーズ累計レンタル回数3億回という異例の記録も作り、レンタルビデオ店の前にファンが行列を作るほどの人気ぶりだった。