ニッポン放送が４月４日に小澤征爾のオーディオドラマ

　ニッポン放送が開局６５周年を記念して、特別番組のオーディオドラマ「小澤征爾・ボクの音楽武者修行」（４月４日後８・１０）を放送することが２３日、分かった。

　当時２３歳の小澤征爾（８４）が「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、そこに住んでいる人間をじかに知りたい」と一念発起。船にスクーターを積み込んで単身ヨーロッパへ修行の旅に向かい、日本人初のブザンソン国際指揮者コンクール優勝、そして、巨匠カラヤンやバーンスタインに認められてニューヨーク・フィル副指揮者に就任するまでの研鑽（けんさん）の日々を、生き生きとつづった自伝的エッセー。

　１９６２年に音楽之友社から発行、その後、新潮文庫から再発行された本作は、みずみずしい文章やあふれるユーモアがクラシックファンのみならず幅広い読者層の心をつかみ、青春の書として５０回弱の重版を重ねるベストセラーとなった。

　オーディオドラマで音楽への情熱に満ちた若き日の小澤征爾をはつらつと演じる俳優、本木雅弘（５４）は「世界がもっと遠かった時代に、こんな若者がいたんだと驚きました。自ら体験していくこと、感じていること、人の心に触れること、ぜひラジオを通して、小澤さんが放つ普遍的なみずみずしさを受け取ってください。本当は丸ごと一冊を皆さんにプレゼントしたい作品です」と心境を語った。

　４月１０日からはａｕｄｉｏｂｏｏｋ．ｊｐでも配信スタート。